平成28年度のオープンキャンパス(高山サイエンスタウンフェスティバル)は終了しました。たくさんのご参加、ありがとうございました。
以下は平成28年度のプログラムです。
Welcome to 2016 Open Campus
バイオサイエンス研究科
「『バイオ』をのぞいてみよう」
(体験型デモ、実物・パネル展示による研究紹介)
バイオサイエンス研究科では、大腸菌や酵母などの微生物、そして動物や植物を対象とし、さまざまな生命現象にかかわる最先端の研究を行っています。 異なる生物種に共通な、あるいは独特な生命メカニズムを知ることにより、常に変化する環境への適応や、農業や食品生産、そして医学などへの応用にむすびつく研究を展開できるようになるのです。 今年のオープンキャンパスでは、私たちが行っているいろいろな研究を、1階のロビーにてパネルとデモンストレーションで紹介します。 ぜひ、のぞいてみてください。
題名 | 研究室名 |
---|---|
1.DNA を守る仕組み - 突然変異を目で見る - | 原核生物分子遺伝学研究室 |
2.奈良先端大を、日本の花発生研究の中心地に! | 花発生分子遺伝学研究室 |
3.「タンパク質」ってどんなカタチなの? | 膜分子複合機能学研究室 |
4.植物はいかに毒をつくるのか? | 植物細胞機能研究室 |
5.アレルギーってどうやって研究するの? | 分子免疫制御研究室 |
6.酵母もヒトも同じ細胞!? | 細胞シグナル研究室 |
7.細胞が分裂する瞬間を蛍光タンパク質を使って見よう! | 植物成長制御研究室 |
8.ノックアウトマウスをつくってしらべてわかること | 機能ゲノム医学・動物遺伝子機能研究室 |
9.植物の水の通り道 道管の不思議? | 植物代謝制御研究室 |
10.意外と身近な寄生植物 | 植物共生学研究室 |
11.植物が創る細胞パターンを観察しよう! | 植物発生シグナル研究室 |
12.細胞の形はどのように決まるの? | 分子医学細胞生物学研究室 |
13.アブラナ科炭疽病菌と感染植物 | 植物免疫学研究室 |
1.DNA を守る仕組み - 突然変異を目で見る -

原核生物分子遺伝学研究室
細胞内のゲノムDNAは酸素ラジカルなどにより傷つけられており、放置すれば突然変異が引き起こされてしまいます。細胞はこのDNAの傷を修復するための仕組みを発達させていますが、その修復機構を失った大腸菌を使って突然変異をお見せします。
2.奈良先端大を、日本の花発生研究の中心地に!

花発生分子遺伝学研究室
花は観賞用として私たちを楽しませてくれるだけではなく、穀物や果物を作り出す種子植物の生殖器官でもあります。
私たち伊藤研究室(花発生分子遺伝学)では、花幹細胞の抑制に関わる転写制御機構のほか、高温条件下で活性の高まるヒストン修飾に着目した植物の環境応答に関する研究を行っています。花発生研究について興味がある方は是非、お越し下さい。
3.「タンパク質」ってどんなカタチなの?

膜分子複合機能学研究室
すべての生物の体の中では、生きるために様々な「タンパク質」が働いています。それぞれのタンパク質のカタチは多種多様であり、中には光るタンパク質もあります。私たちの研究室ではタンパク質のカタチを知り、その生きるために必要なメカニズムを解明することを研究目的としています。今回は光るタンパク質を例に、タンパク質の構造とはどんなものか、どんな実験をしているのかについてご紹介します
4.植物はいかに毒をつくるのか?

植物細胞機能研究室
植物は自らの身を昆虫など動物から守るために、有毒成分を合成、蓄積します。"アルカロイド"と呼ばれる代表的な植物毒について、その種類と効果から、合成の分子制御メカニズムに関する最新に成果まで、ポスターで展示します。
5.アレルギーってどうやって研究するの?

分子免疫制御研究室
私たちはどうやってウイルスやアレルゲンなどから自分の体を守っているかをマウスを使って調べています。今日はどのようにいつも研究しているかご紹介します。
6.酵母もヒトも同じ細胞!?

細胞シグナル研究室
私たちの研究室では、ヒトの細胞のしくみを酵母を使って研究しています。酵母はヒト細胞のモデル生物として非常に優れていることが知られています。
今回は、私たちが普段使っている分裂酵母について紹介します。
7.細胞が分裂する瞬間を蛍光タンパク質を使って見よう!

植物成長制御研究室
私たちの研究室では、植物の細胞が分裂する瞬間を蛍光タンパク質を使ってとらえることに世界で初めて成功しました。貴重な瞬間をぜひ目撃してください!!!
8.ノックアウトマウスをつくってしらべてわかること

機能ゲノム医学・動物遺伝子機能研究室
特定の遺伝子を破壊したES細胞からはその遺伝子が体中で破壊されたノックアウトマウスができます。このマウスをくわしく調べることにより、自己免疫疾患、神経変性疾患、関節炎、加齢黄斑変性といったヒトの病気のメカニズムが少しずつ明らかになります。
そんな私達の研究について紹介します。
9.植物の水の通り道 道管の不思議?

植物代謝制御研究室
私たちが普段目にする植物は根から吸収した水や栄養を運ぶために道管をもっています。この道管細胞をよく見てみると不思議な模様が見えてきます。
私たち出村研究室(植物代謝制御研究室)では、この道管の模様の正体と役割、そしてでき方について研究しています。植物に興味がある方、この不思議な道管の模様を見てみたい方はぜひお越しください!!
10.意外と身近な寄生植物

植物共生学研究室
植物の中には他の植物の根や茎に侵入し、栄養を奪って成長する寄生植物があります。いくつかの寄生植物は世界中で農業被害を出す雑草として繁茂する一方で、漢方薬や栄養ドリンクに入っていたり、クリスマスの飾り付けに使われていたりと人々の暮らしの中で実は身近に存在しています。
私たち吉田研究室(植物共生学)では、寄生植物が植物に寄生するときに形成する「吸器」の観察を行います。また、様々な寄生植物が使われている商品や写真などを展示します。皆さま是非見にいらしてください!
11.植物が創る細胞パターンを観察しよう!

植物発生シグナル研究室
植物の根や葉の切り口には美しい組織パターンが現れます。研究室では、このような組織パターンが創られるしくみを研究しています。まずは研究用の顕微鏡で、植物の美しい組織パターンをお楽しみください。(難しい話はその後で。。。)
12.細胞の形はどのように決まるの?

分子医学細胞生物学研究室
細胞は、細胞膜と呼ばれる膜で一つ一つ包まれています。細胞膜自体はシャボン玉のようにフニャフニャで、形が定まっていません。
しかし、実際の細胞はそれぞれの働きに適した形を明確に持っています。形を失い、ただ増え続ける細胞は『がん』と呼ばれます。それでは、どのようにして細胞の形は決まるのでしょうか?私たちはそれを調べています!
13.アブラナ科炭疽病菌と感染植物

植物免疫学研究室
植物と微生物は細胞内でさまざまな分子的攻防を行っています。そして、同じ菌に対しても植物種によって防御応答は異なります。
西條研究室(植物免疫学)では、アブラナ科炭疽病菌に対するシロイヌナズナの応答の違いを顕微鏡観察をしていただきながらご紹介します。その他、植物の生長を促進する共棲菌などについてもお話します。植物の免疫機構や微生物との相互作用に興味がある方はぜひお越しください!