奈良先端科学技術大学院大学

キャリア支援室

第22回トップセミナー~企業等のマネジメント経験者との意見交換会~を開催(2018/9/27)

 平成30年9月27日(木)、本学マルチメディアホールにおいて、今年度第2回目(通算22回目)となる「トップセミナー~企業等のマネジメント経験者との意見交換会~」を開催しました。

 このセミナーは、本学にキャリア支援室が設置された平成25年度からスタートし、企業等の取締役や研究所長などの技術のトップマネジメント経験者を講師に迎え、企業等が博士人材に対して求める資質や企業等におけるリーダーシップの在り方、研究開発の現状などについて、学生、ポストドクターをはじめとした参加者が講師と率直に意見交換や質疑応答を行い、博士人材のキャリアパスについて理解を深めることを目的として、平成28年度以降は中期計画にも則って継続的に実施しているものです。

 今回は、江崎グリコ株式会社 取締役常務執行役員 健康科学所長(兼)グリコ栄養食品株式会社 代表取締役社長の栗木隆氏を講師に迎え、教育推進機構長の垣内副学長をはじめ、教職員、学生あわせて18名が出席しました。

 栗木氏からは、「研究人材の生きる道」との切り口で、これまでにないダントツ研究から顧客ニーズや社会に応え世の中を豊かにする研究まで、様々なタイプの研究の存在価値が示され、特に、研究者であってもマーケティングの視点(誰に、何を、どのように届けるか)を持つことの重要性を、ご自身のこれまでの研究内容や企業の中での研究の進め方の事例を交えながら熱く語っていただきました。

 学生からは、研究がうまくいかないときにモチベーションをどう保つか、産業界に貢献する研究者に必要な素養は何か、などの質問が投げかけられ、栗木氏は一つひとつの質問に丁寧に回答されました。失敗経験のない研究者はいない、何事もポジティブに捉える、安定は実は不安定(社会はどんどん変化・進化する)との考えで、自らが産業をデザインしていく気概が必要である、というお言葉で参加者を激励していただきました。

 参加者からは、さすが研究を突き詰め産業界で活躍されている方のお話は刺激的だった、研究の目的意識や存在価値についての視野が広がった、研究に対する自分の常識が変わった、自分がどうあるべきかしっかり考える非常に良い機会となった、等の感想が寄せられ、今回も参加者にとって、貴重な気づきを得る経験となったことが伺えるセミナーとなりました。

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