奈良先端科学技術大学院大学

キャリア支援室

第26回トップセミナー~企業等のマネジメント経験者との意見交換会~を開催(2019/11/18)


 令和元年11月18日(月)、本学マルチメディアホールにおいて、今年度第2回目(通算26回目)となる「トップセミナー~企業等のマネジメント経験者との意見交換会~」を開催しました。

 このセミナーは、本学にキャリア支援室が設置された平成25年度からスタートし、企業等の取締役や研究所長などの技術のトップマネジメント経験者を講師に迎え、企業等が博士人材に対して求める資質や企業等におけるリーダーシップの在り方、研究開発の現状などについて、学生、ポストドクターをはじめとした参加者が講師と率直に意見交換や質疑応答を行い、博士人材のキャリアパスについて理解を深めることを目的として実施しているものです。

 今回は、株式会社ちとせ研究所 取締役の中原 剣氏(本学OB)をお招きし、教育推進機構長の垣内副学長をはじめ、教職員、学生(奈良女子大学2名も含む)あわせて12名が出席しました。

 中原氏からは、『博士のキャリア戦略について』をテーマに、株式会社ちとせの概要、取組内容の事例、蓄積した技術群などのご紹介ののち、中原氏ご自身のこれまでの多様な活動を振り返りながら、光合成の研究に拘りをもった背景、研究者として思い悩んだこと、自分の特性を分析しこれからの道を見つけてきたことにも触れ、「なんでもやってみる精神」や「今の研究ばかりでなく未来をみつめて世界観をもつことの重要性」、「まずは人脈づくりが大切」といったことについて熱く語られました。

 その後の参加者との意見交換では、参加者から、アカデミアか民間かはどうやって決めたか、撤退する勇気の持ち方は、など数々の質問が寄せられました。中原氏は、その一つひとつの質問に丁寧にコメントされ、「研究者は世の中のことを広く見る必要があり、そのためには自分で体験してみることが大切」、「自分の価値を高めるため、人に負けない尖ったスキルを磨くこと」という、博士人材が今後のキャリアを設計していく上で、大きな刺激となるポイントも示唆されました。

 参加者からは、「"事業"という観点でのお話は、研究者として刺激を受けた」、「自己満足ではなく世の中に役立つ研究をしたいと改めて思った」、「自分の価値を、どこでも通用するレベルにまで高めようという意欲が湧いた」等の感想が寄せられ、今回も参加者にとって貴重な気づきを得る経験となったことが伺えるセミナーとなりました。


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