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2021年度海外FD研修報告会を開催(2021/12/21)

 本学では、教員の英語による教育・研究・研究室管理運営能力を高め、ひいては、本学全体の教育や授業の質を向上させることを目的に、毎年、海外協定校であるカリフォルニア大学デービス校(UC Davis)へ教員を派遣し、海外FD (Faculty Development) 研修を実施しています。昨年度からの新型コロナウイルスのパンデミックにより、海外派遣による対面での研修が難しいため、本年度も11月にオンライン形式で研修を実施しました。なお、今回の研修は、株式会社アルクエデュケーションの講師による「英語で効果的に教えるためのワークショップ及び模擬授業の実践」と、UCDavisの講師による「多様性への対応及びシラバスデザイン」に関するオンデマンド講義の二部構成でした。

 12月21日に執行部ならびに教職員約30名の参加のもとオンライン開催した研修報告会では、6名の研修参加者(澤邊太志助教(情報科学領域)、藤本雄一郎助教(情報科学領域)、Soufi Mazen 助教(情報科学領域)、Songkui Cui 助教(バイオサイエンス領域)、山﨑将太朗助教(バイオサイエンス領域)、藤井幹也教授(物質創成科学領域))が、研修で学んだことや気付き、今後のFD研修への提案につき発表し、報告会の参加者と意見交換を行いました。

 研修参加者からは、「他領域の様々な専門の先生方と知り合い、ディスカッションし、フィードバックしあうことができて有益だった」、「学生に興味を持ってもらうための巻き込み力の大切さを学ぶことができた」、「研修で学んだアクティブラーニングの手法を自分の講義にも取り入れてみようと思った」、「英語での授業のやり方についての研修であったため、日本語での授業にも役立つものだった」、「学生に興味を持ってもらうには、授業の設計・流れなどをしっかりと準備することが重要であることを学んだ」といった前向きな感想・コメントが寄せられました。また、今後のFD研修に関して、「研修の魅力を効果的に伝えるために、参加者募集の際に、授業の実施に不安や疑問を持っている教員が参加したくなるような工夫をしてはどうか」、「英語が苦手な方にぜひ受講していただきたいので、今の自分の英語力を用いていかに授業を実施できるかについて学べる点をアピールしてはどうか」、「オンラインでの講義や会議運営のノウハウ・テクニックを学ぶ機会がほしい」、「時代とともに変化するハラスメントやコンプライアンス等について体系的に学ぶ機会が必要」といった提案がありました。

 報告会の最後に塩﨑学長が講評をおこない、教育・教授法に加えて、海外FD研修の構成要素の一つに海外大学のラボ運営やラボ・ミーティングについて学ぶことが含まれているため、新型コロナウイルスの状況が改善すれば、海外ラボステイに参加してほしいと呼びかけました。塩﨑学長は、自らがUCDavisにおいて14年間に亘って学部生及び大学院生を教えた経験から、「授業とは、学生に対するプレゼンテーションであり、教育経験を積むことが自らの研究レベル向上につながる。また、教育と研究は両輪であり、今後とも教育と研究の双方でのスキルを蓄積していっていただきたい。」と研修参加者を激励しました。

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11月に実施した研修の様子
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小笠原教育推進機構長による研修報告会開催の挨拶
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講評を行う塩﨑学長