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スタートアップ研究費を受給して

西 晶子 助教
・バイオサイエンス研究科 発生医科学研究室(笹井研)

 本学の教員採用に応募した際、公募情報の一番下に女性研究者スタートアップ研究費の記載があり、採用されたらいくらくらいの研究費がつくのだろうと思ったことを覚えています。当時、イギリスの国立がん研究所に勤めていましたが、女性研究者向けの助成金は珍 しいことではなかったので、本研究費に特に違和感はありませんでした。

 私が笹井研究室に着任した年はラボが立ち上がってまだ半月で、細胞を対象とした実験器具が揃っておらず、研究室のセットアップが必要でした。スタートアップ研究費を利用して顕微鏡や試薬、ES細胞等を購入でき、スムーズに研究を始められたのは有り難かったです。 ご支援ありがとうございました。また、このような支援を受けられるのも先駆者のご苦労の賜物であると思っており、感謝したいです。
 ただ、着任直前までイギリスにおりましたので、申請書の提出手続きには苦労しました。研究費で何を購入すべきかは自分の目で研究環境を見てからでないとわかりませんし、事務 手続きにおいては事務室を経由したやりとりにも時間がかかりました。また、笹井先生に 書類の提出をお願いすることなどもありましたし、結局入金されたのは着任の1ヵ月半後でした。研究分野にも依ると思いますが、機器購入は着任後に申請できるようにするなど改善される ともっとよいと思います。また現在、助成期間は着任後1年間ですが、個人の状況により半年延長するかどうかを後から変更することが可能になればもっと使いやすいかもしれません。そして女性対象とは別に、スタートアップ研究費が助教にあるとより活発になるのではないかと思います。
(平成29年3月)

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