バイオサイエンス研究科の中畑泰和助教が、文部科学大臣表彰「若手科学者賞」を受賞(2011/04/11)

受賞 2011/04/11

バイオサイエンス研究科の中畑泰和助教が、平成23年度科学技術分野の文部科学大臣表彰「若手科学者賞」を受賞しました。
「若手科学者賞」は、萌芽的な研究、独創的視点に立った研究など、高度な研究開発能力を示す顕著な研究業績をあげた40歳未満の若手研究者に対して贈られる賞で、今回の受賞は、肥満や生活習慣病と概日時計との関連性を分子レベルで直接証明したことが評価されたものです。


受賞者
中畑 泰和(36歳)
 現職 国立大学法人 奈良先端科学技術大学院大学 バイオサイエンス研究科 助教

研究テーマ
「エネルギー代謝による概日時計制御機構の研究」

業績
今 回の受賞対象となった研究テーマは、概日時計とエネルギー代謝の相互制御についてです。近年、肥満や生活習慣病と概日時計との関連性を示唆する報告が急増 していますが、概日時計との関連性を分子レベルで証明した報告はありませんでした。今回、エネルギー代謝に関与するNAD+代謝と概日時計が分子レベルで 相互連関していることを解明しました。本研究成果は、不規則な生活や食習慣がなぜ肥満や生活習慣病を引き起こすのかを分子レベルで解き明かす端緒として期 待されています。

受賞についてのコメント
この度は、このような立派な賞を受賞することができたことを大変うれしく、また光栄に感 じます。今回の受賞は、これまで指導してくださった別所康全教授、永井克也大阪大学名誉教授、内匠透大阪バイオサイエンス研究所元室長(現広島大学教 授)、Paolo Sassone-Corsi教授(UC Irvine)をはじめ、多くの方々のご指導、ご協力の賜と深く感謝しています。今回の受賞を励みに、オリジナリティーある研究をNAISTから発信して いきたいと思っています。

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