せんたん Jan.2013 Vol.21

せんたん Jan.2013 Vol.21 page 22/28

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TOPICS課題創出連携研究事業を開始ダイキン工業株式会社と「未来共同研究室」を設置本学は、2012年10月1日より、ダイキン工業株式会社と「未来共同研究室」を設置し、課題創出連携研究事業を開始した。これまでの産....

TOPICS課題創出連携研究事業を開始ダイキン工業株式会社と「未来共同研究室」を設置本学は、2012年10月1日より、ダイキン工業株式会社と「未来共同研究室」を設置し、課題創出連携研究事業を開始した。これまでの産学連携研究は、主に企業のニーズと大学の研究から生まれたシーズをマッチングさせ、共通のテーマを決めたうえで、そこからテーマ設定型の共同研究を行っていた。今回の新たな課題創出連携研究事業は、本学と民間企業等外部の機関が連携し、大きく将来を見据えた社会的な課題の発掘から、個々の課題解決に向けた挑戦的な研究活動まで、連続的で異分野融合型の取り組みを展開する。これにより、新技術の開発や新ビジネスを開拓し社会に貢献する新たな産学連携のスキームを創出しようという試みであり、この課題創出連携研究事業の第1号が、ダイキン工業(株)との「未来共同研究室」である。この事業は、2011年11月24日にダイキン工業(株)と本学が連携事業の開始について合意したことから始まった。さらに、2012年3月と6月には双方からそれぞれ数十名が参加する合宿を行い議論を重ねてきた。従来、学会等で専門分野の研究者が議論を行うことはあったが、多数の異分野の研究者が一堂に集まり、専門分野に特化せず広く課題の創出段階から議論を行うことはなかった。この結果、5つの社会的課題(健康維持、生活環境、エネルギー、高齢化、デジタル化)を選び、さらに、「世界中の人たちの健康維持への貢献」、「超クリーンな生活環境の創出」の2課題について取り組むこととなった。事業開始にあたり、ダイキン工業(株)井上代表取締役会長兼CEOと本学磯貝学長とが両者立会いの下、未来共同研究室に看板を設置した。この取組みは、多数の企業から注目されており、現在5社と計画を進めている。今後は、いろいろな企業とこの「課題創出連携研究事業」を順次展開していく予定である。「未来共同研究室看板の設置」ダイキン工業(株)井上会長(左)と本学磯貝学長TOPICSSECCON CTF/ハッカソン(関西地区大会)を開催11月3~4日、本学情報科学研究科にて関西では初めての情報セキュリティコンテスト「SECCON」が開催された。「SECCON(SECurity CONtest)」とは、情報セキュリティをテーマに多様な競技を開催するイベントで、実践的情報セキュリティ人材の発掘・育成、技術の実践の場の提供を目的として行われている。現代の情報社会における様々な情報セキュリティに関する事件を背景に、これらの問題を適切に対処できる人材の輩出は急務であり、本学においても既に情報セキュリティ人材の実践的育成プログラム「IT-Keys」が実施されている。今回、攻撃・防御両者の視点を含むセキュリティの総合力を試すハッキングコンテスト「CTF(Capture the Flag)」や、セキュリティに関するテーマでプログラミングの成果を競うハッカソン大会が平行して行われた。ハッカソンとは、「ハック」と「マラソン」の合成語で、同じテーマに興味を持ったプログラマが会場に集まり、2日間でそれぞれがプログラムを作成した。特に、遠隔操作ウイルス事件が世間を賑わせていたこともあり、大変注目される大会となり、テレビ局や新聞社など多くの報道陣の取材を受けた。また、大会参加者の中には13歳の若手も挑戦し、難問を次々と解決していくなど盛り上がる大会となった。チーム優勝は灘高等学校パソコン研究部EpsilonDelta、そして準優勝は本学情報基盤システム学研究室の有志itokagiが選ばれ、彼らの今後の活躍が益々期待される。21 SENTAN