せんたんvol.21

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TOPICS本学教員・学生の受賞情報科学研究科知能システム制御研究室松原崇充助教が「2011年度計測自動制御学会学術奨励賞研究奨励賞」を受賞!2012年2月22日、情報科学研究科知能システム制御研究室の松原崇充助教が....

TOPICS本学教員・学生の受賞情報科学研究科知能システム制御研究室松原崇充助教が「2011年度計測自動制御学会学術奨励賞研究奨励賞」を受賞!2012年2月22日、情報科学研究科知能システム制御研究室の松原崇充助教が、2011年度計測自動制御学会学術奨励賞研究奨励賞を受賞しました。この賞は、計測自動制御学会が主催する研究発表会において優れた内容の研究報告を行った登壇者に贈られます。■受賞研究テーマ「個性を考慮したオンライン運動予測:周期的・離散的な全身運動への適用」松原崇充助教■受賞研究の概要人の運動データには個人の個性や特徴が内在するため、特定の運動モデルもしくは多数の人の平均的な運動モデルを用いた場合、未知の運動を高い精度で予測することはできません。この問題について我々は、歩行や走行などに代表される人の周期的な全身運動と、物をつかむための到達運動や跳躍などに代表される離散的な全身運動の統一的なモデル化に焦点を当て、未知の運動データの個性をとらえる生成モデルと、オンラインかつリアルタイムで実行可能な適応・予測アルゴリズムを提案しました。また、モーションキャプチャデータを用いた実験により、提案法が計算時間と予測精度の観点から、運動データに潜む個性をリアルタイムにとらえる優れた予測法であることを実証しました。■受賞についてのコメント今回、このような名誉ある賞を受賞することができ、大変光栄に存じます。受賞研究の共同研究者である、ATR脳情報研究所の森本淳室長と、立命館大学の玄相昊先生に深く感謝いたします。また、この共同研究の機会を与えご支援下さった木戸出正繼名誉教授に深く感謝いたします。最後に、現在、素晴らしい研究環境を与えて下さっている杉本謙二教授や知能システム制御研究室の皆様に深く感謝いたします。バイオサイエンス研究科動物細胞工学研究室河野憲二教授が「2012年度日本農芸化学会賞」を受賞!2012年3月22日、バイオサイエンス研究科動物細胞工学研究室の河野憲二教授が、日本農芸化学会の2012年度日本農芸化学会賞を受賞しました。この賞は、農芸化学の分野で学術上または産業上、特に優秀な研究業績を納めた会員に授与される日本農芸化学会の最高賞です。■受賞研究テーマ「蛋白質の合成・成熟・品質管理を基盤とした分子生物学・細胞工学的研究」河野憲二教授■受賞研究の概要細胞には蛋白質の合成・成熟過程が正しく進行しているかどうかを見極め、異常蛋白質が生じた場合にはそれらを適切に処理する品質管理機構が備わっています。近年明らかにされてきた小胞体ストレス応答は、その品質管理機構の代表的なシステムであり、分泌経路の蛋白質の合成・成熟・分解を統合的に調整し細胞の生存を保証する役割をもっています。この品質管理機構を、分子・細胞レベルで理解することは、生命の基本的な理解に通じるだけでなく、構造異常蛋白質により生じる疾患原因の究明や治療、また微生物や細胞を用いた蛋白質の効率良い生産への応用にも大変有用です。また、蛋白質合成を特異的に阻害するジフテリア毒素とその受容体を利用することにより、動物個体の特定の細胞のみを任意の時期にノックアウトできるTRECK法を開発しました。TRECK法はヒト疾患モデル動物の作製や細胞機能解析、移植再生研究に極めて有用な方法であり、世界中の研究室で利用されています。■受賞についてのコメント農芸化学会賞を受賞できたこと、本当に身に余る光栄なことと思っております。特に今回の受賞対象となった研究業績の多くは、1993年に本学に赴任以来、私の研究室のスタッフ・院生と共に進めてきた研究であり、本賞の受賞を共に喜びたいと思っています。また、このような研究を進めることができたのも、奈良先端大のすぐれた研究環境や支援体制であり、本学の教員・事務の方々にもこの場をかりて感謝の意を伝えたいと思います。今後も本賞の受賞を糧に、若い人達と一緒に、さらに有意義で面白い研究を発展させていきたいと思っていますので、今後ともよろしく御願い致します。15 SENTAN