せんたんvol.21

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TOPICS南台科技大学でのサマースクール体験記本学の学術交流協定校である台湾・南台科技大学は、毎年、世界中にあるパートナー校の学生に中国語や台湾文化を紹介し、学生同士の交流を進めることを目的にサマースクー....

TOPICS南台科技大学でのサマースクール体験記本学の学術交流協定校である台湾・南台科技大学は、毎年、世界中にあるパートナー校の学生に中国語や台湾文化を紹介し、学生同士の交流を進めることを目的にサマースクールを開講しています。2011年度は、本学から、情報科学研究科博士前期課程2年藤根成暢さんと物質創成科学研究科博士前期課程1年梅澤奈央さんの2人が招待され、参加しました。8月22日から9月4日までの2週間にわたり、午前中は主に中国語の授業に出席して、会話、聞き取りの練習などを行い、午後は体験授業を中心に台湾料理や太極拳などの台湾文化を学びました。また、学外実習として、台湾の歴史・文化施設も見学しました。参加者は、南台科技大学の学生だけでなく、プログラムを通じて世界中の学生と交流することができます。また、中国語に加え、英語でのコミュニケーションも学ぶとともに、さまざまな国の文化や習慣を学ぶことができます。参加者は、貴重な体験を得て多くのことを学び、より一層語学や異文化交流への意欲を高めることができました。今回は、参加者の体験記を紹介します。情報科学研究科博士前期課程2年藤根成暢『親近感増した語学交流』中国語の語学研修を主な目的として、2週間のサマースクールに参加しました。中国語研修は初級コースに参加し、英語の講義で中国語の発音、必須単語、対話の練習を徹底的に覚えるカリキュラムです。学んでいくにつれて次第に中国語で会話したいと思うようになりました。そこで大学の学生から身近に使える単語を徐々に教えてもらい、夜市やファーストフード店なら1人で商品の注文や購入ができるようになったのです。「学んだ言語で意思疎通ができた」という経験は、サマースクールでの大きな収穫でした。語学研修以外では、台湾の文化交流の実習を通じて、現地の大学の学生をはじめ韓国やエストニアから参加した学生と対話できたことがとても貴重な経験となりました。台湾の伝統衣装や染色技術、家庭料理などを受講者が共同作業で習得するのですが、そのとき、日本語や英語で学生達との会話が弾み、これまで海外の人に対して苦手意識を持っていたのが、大きな親近感へと印象が変わっていきました。台湾で知り合った学生とは現在もFacebookで連絡を取り合っています。サマースクールで海外の語学や文化を体験して、今ではむしろ日本の文化だけに触れているのは損だと思っています。これからは海外への渡航経験をできるだけ多く積み、様々な文化や考え方を吸収していきたいです。物質創成科学研究科博士前期課程1年梅澤奈央『世界の友達に出会えた2週間』「何か学生の間にしかできないことをしたい!」。そう思って、私はこのサマースクールに参加しました。一番大変だったことは、海外に行く準備だったと言えるくらい、現地での生活は楽しくて、あっという間に過ぎていきます。カリキュラムは、午前に中国語の勉強、午後に台湾の文化体験、休日には台湾の観光だったのですが、台湾の人は優しくて友好的な方が多かったため、私たちは授業の後、毎晩のように外へ遊びに行ったり、夜遅くまで話をしたり、充実していました。今でも、その時に仲良くなった方々とは、インターネットを通して連絡を取り合うなど交流を深めています。私がこのプログラムに参加して思ったことは2つあります。まず、英語の大切さです。現地の学生さんのほとんどが、日本語または英語に堪能でした。日本にいると実感しにくいことですが、話をしたい時に自分の言葉で話せるようになりたいなと切に思いました。もう一つは、世界には夢を持ってチャレンジし続けている人がたくさんいるということです。その人たちはみんな輝いて見えて、私も自分がやりたいことを負けずにもっと頑張ろうと励まされました。台湾で過ごした夏休みは、私にとって有意義で視野が広がった2週間でした。だから、もし今年もこのプログラムがあれば、ぜひ参加してみてください。17 SENTAN