せんたん Jan.2014 Vol.22

せんたん Jan.2014 Vol.22 page 16/24

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TOPICS本学教員・学生の受賞情報科学研究科知能コミュニケーション研究室戸田智基准教授が「The European Association for Signal Processing(EURASIP)and the International Speech Communication Association (ISC....

TOPICS本学教員・学生の受賞情報科学研究科知能コミュニケーション研究室戸田智基准教授が「The European Association for Signal Processing(EURASIP)and the International Speech Communication Association (ISCA),Best Paper Award 2013 (Speech Communication Journal)」を受賞!2013年9月11日、情報科学研究科知能コミュニケーション研究室の戸田智基准教授が、The European Association for SignalProcessing (EURASIP)およびThe International Speech Communication Association (ISCA)からBest Paper Award2013(Speech Communication Journal)を受賞しました。本賞は、音声情報処理の分野において最先端の研究を進めている大学・企業等から、学術論文誌Speech Communicationに投稿され、2008年から2011年の4年の間に掲載された論文約330件の中から、最も優れた論文に授与されるものです。■受賞研究テーマ「Statistical mapping between articulatory movements and acoustic spectrum using a Gaussian mixture model」戸田智基准教授■受賞研究の概要我々は、舌や口などの調音器官を巧みに操ることで音声を生成しています。生成された音声から調音器官動作の推定を行う処理や、調音器官動作から高品質な音声を生成する処理は、音声情報処理における極めて根本的な研究課題として長年にわたり取り組まれています。本論文は、音声信号と調音器官動作のダイナミクスに着目し、両処理を統一的な枠組みとして取り扱うことができる統計的手法を提案し、その有効性を示したものです。■受賞についてのコメント音声情報処理分野において世界的に権威のある賞を受賞させて頂き、非常に光栄です。本研究は、約10年前に学術振興会特別研究員-PDとして実施したものでして、非常に懐かしく感じるとともに、時が経つのは本当に早いと実感しております。今後も、10年後、20年後にも高く評価されるような研究を目指しつつ、人々の暮らしを豊かにする技術を生み出せるよう頑張っていきたいと思います。バイオサイエンス研究科植物分子遺伝学研究室鷲田治彦博士研究員が「2013年日本育種学会秋季大会(第124回講演会)優秀発表賞」を受賞!バイオサイエンス研究科植物分子遺伝学研究室の鷲田治彦博士研究員が、2013年10月12~13日に開催された2013年日本育種学会秋季大会(第124回講演会)において優秀発表賞を受賞しました。本賞は、若手研究者の研究を奨励する目的で、同大会における優れた研究発表に対して贈られるものです。■受賞研究テーマ「膜透過ペプチドを利用したイネフロリゲンタンパク質直接導入による人為的開花制御」鷲田治彦博士研究員■受賞研究の概要植物が花を咲かせるための決定的な分子であるフロリゲン、イネHd3aタンパク質を、膜透過ペプチドを利用して、イネ、シロイヌナズナ両茎頂細胞に人為的に直接導入し、下流で働く花芽形成遺伝子であるイネOsMADS15遺伝子やシロイヌナズナAP1遺伝子を活性化させることに成功するとともに、シロイヌナズナでは短日条件下において対照区と比較して開花の促進に成功しました。これらの結果から、近い将来、本技術を発展、改良することで、フロリゲンを農薬や植物調整剤のように用い、開花を制御する可能性が開かれたと考えています。■受賞についてのコメントこの度、2013年日本育種学会秋季大会(第124回講演会)において優秀発表賞を頂き大変光栄に存じます。今回の受賞は、故島本功教授、辻寛之助教をはじめ、研究室のポスドク、学生、技術職員の方々のご助言、ご協力のおかげであり深く感謝いたします。また、本研究を滞りなく進めることができたのも、奈良先端大の素晴らしい研究環境と支援体制であり、この場を借りてお礼申し上げます。島本先生の多大な功績から比べて些細なものですが、今回、小さな「花」を咲かせることができました。今後さらに精進し、本研究を発展させることで、大きな「花」をたくさん咲かせ、亡き恩師の墓前に捧げたいと思っております。15無限の可能性、ここが最先端-Outgrow your limits-