ブックタイトルSENTAN せんたん JAN VOL.29

ページ
7/24

このページは SENTAN せんたん JAN VOL.29 の電子ブックに掲載されている7ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

概要

SENTAN せんたん JAN VOL.29

特集奈良先端科学技術大学院大学は、2021年1月、人類が直面する地球規模の深刻な環境問題と食糧問題を解決し、豊かで持続可能な社会を構築するために、バイオエコノミーの理念の下で、デジタル情報技術およびデジタルI/O技術を駆使した次世代のグリーン科学技術を創造し、その成果を社会実装につなげることでSDGsに貢献することを目的とした、「デジタルグリーンイノベーションセンター」を設置しました。地球規模で深刻化している環境問題や食糧問題を解決することは、豊かで持続的な社会を実現するための最重要項目の一つです。その中で本学では、環境や生物圏に負担をかけない経済活動や技術開発を目指すバイオエコノミーの理念の下で、本学が世界に誇る卓越したグリーン科学技術研究(植物バイオ研究および有用微生物研究)を基盤として、国際的な競争力を持つ本学のAIやIoT、VR/ARなどのデジタル情報技術およびナノセンサーやエコデバイス・マテリアルなどのデジタルI/O技術を融合した学際的な次世代のデジタルグリーン科学技術を創造するための拠点として「デジタルグリーンイノベーションセンター」を設置しました。本センターでは、この学際分野を先導し、世界へ発信するとともに、バイオエコノミーの推進のために、関連バイオ産業との組織的な産学連携を進め、環境・食糧問題の解決によって持続可能社会の構築に貢献する人材を育成します。バイオ環境物質植物由来材料×フレキシブル基板開発情報バイオ物質ゲノム情報×バイオプラスチック生産バイオデバイスセルロース×クモの糸による複合材料の開発情報バイオ植物活性変動の数理解析×物質増産研究研究課題例バイオエコノミーバイオ情報バイオ食糧光センサー×生命活動の高感度測定情報AI×植物によるワクチン生産バイオ物質物質植物由来材料の開発×商品開発情報バイオデバイスバイオエコノミーAI×植物の分子育種・栽培技術開発センシング・計測×植物形態改変MESSAGEデジタルグリーンイノベーションセンターセンター長出村拓教授昨今の複雑化する地球規模の環境問題や食糧問題を解決するためには、多様な学問分野の知識や研究、技術を組み合わせた多面的なアプローチが必要となってきました。本学は、情報科学・バイオサイエンス・物質創成科学の3分野に特化した大学院大学として設立されましたが、2018年の1研究科体制への移行に伴って知の融合が加速化し、課題設定型の教育と研究を推進する環境が整いました。これを受けて、設置されたのが本「デジタルグリーンイノベーションセンター」です。本センターでは、デジタルグリーンイノベーション部門において、デジタル技術とグリーン科学技術を融合したデジタルグリーン科学技術に基づく教育研究を進めるとともに、国際基督教大学との教育研究連携の下で、本学では初めてとなる社会科学系の教員を配置しての文理融合の教育研究を進めるバイオエコノミー部門を設置することにしました。こういった本学の取り組みが真に環境・食糧問題の解決に貢献し、豊かな地球を次世代の子供たちに残すことにつながるよう、努力する所存です。ご支援のほど、よろしくお願いします。S E NTAN06