ブックタイトルSENTAN せんたん JAN 2022 vol.30

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SENTAN せんたん JAN 2022 vol.30

バイオサイエンス領域分子医学細胞生物学研究室末次志郎教授深層学習により細胞内の特定タンパク質の局在推定に成功~関連するタンパク質のみの画像から予測可能~バイオサイエンス領域分子医学細胞生物学研究室の末次志郎今後、未知のタンパク質分子間の相関関係の解明等に役立てる教授の研究グループは、細胞の画像をもとに特定のタンパク質がことができると期待される。細胞内に局在している様子を調べる方法として、目的の2つのタンこの成果は、スイス科学誌「Frontiers in Cell andパク質間に十分に機能的な相関関係がある場合、人工知能の深Developme ntal Biology」のオンライン版で公開された。層学習を使うことで、一方のタンパク質からもう一方のタンパク質の局在状況が予測できることを初めて明らかにした。細胞は周囲の環境に合わせて特定のタンパク質が局在した微細な構造を取る。末次教授らは「pix2pixモデル」という深層学習の手法を使い、タンパク質の染色画像を学習させたところ、少なくとも▲深層学習によるアクチン繊維(actin f ilament)染色画像(input)か機能的に関連のあるタンパク質同士では、ある一種類のタンパク質のらのWAVE2染色画像(generated)生成結果。実際のWAVE2染色画染色画像から、他のタンパク質の染色画像を生成することができた。像(truth)も示すその他の研究成果一覧2021.7大規模データベースを解析し、精神疾患のバイオマーカー発見をめざす発症時の原因探索にも役立つ独自のデータサイエンスの手法を開発情報科学領域計算システムズ生物学研究室金谷重彦教授・Md.Altaf-Ul-Amin准教授2021.8藻類細胞を電気的に高速形状判断するマイクロ流体デバイスの開発~ユーグレナを用いた地球温暖化対策への応用に期待~物質創成科学領域生体プロセス工学研究室Yalikun Yaxiaer准教授小さな力で制御する分子連結法の開発に成功~生体分子の多機能化や高分子材料への応用に期待~物質創成科学領域谷本裕樹客員准教授効率的な花づくりのため、幹細胞の増殖を止め、分化させる仕組み発見~主役の多機能タンパク質の作用を解明~農作物の種子増産に期待バイオサイエンス領域花発生分子遺伝学研究室伊藤寿朗教授2021.9メムキャパシタと自律局所学習を用いるニューロモーフィックシステムを開発超コンパクト・低電力消費の人工知能への応用を期待情報科学領域コンピューティング・アーキテクチャ研究室中島康彦教授タムロン、奈良先端科学技術大学院大学と超広角眼底カメラを共同開発広範囲180度の眼底撮影を可能にし、疾病の早期発見につなげる物質創成科学領域光機能素子科学研究室太田淳教授・竹原浩成特任助教植物で受精卵を活性化する機構の進化的起源を解明雌雄の因子が出会って成長をスタートさせるバイオサイエンス領域植物発生シグナル研究室中島敬二教授S E NTAN14