奈良先端科学技術大学院大学

キャリア支援室

第21回トップセミナー~企業等のマネジメント経験者との意見交換会~を開催(2018/6/19)

 平成30年6月19日(火)、本学マルチメディアホールにおいて、今年度第1回目(通算21回目)となる「トップセミナー~企業等のマネジメント経験者との意見交換会~」を開催しました。

 このセミナーは、本学にキャリア支援室が設置された平成25年度からスタートし、企業等の取締役や研究所長などの技術のトップマネジメント経験者を講師に迎え、企業等が博士人材に対して求める資質や企業等におけるリーダーシップの在り方、研究開発の現状などについて、学生、ポストドクターをはじめとした参加者が講師と率直に意見交換や質疑応答を行い、博士人材のキャリアパスについて理解を深めることを目的として、平成28年度以降は中期計画にも則って継続的に実施しているものです。

 今回は、本学理事で、これまでに株式会社東芝、国立研究開発法人情報通信研究機構、株式会社野村総合研究所などの研究部門で要職を務められている土井美和子氏を講師に迎え、教育推進機構長の垣内副学長をはじめ、教職員、学生あわせて11名が出席しました。

 土井氏からは、『超えて創る』をテーマとして、これまでヒューマンインターフェース技術の研究開発を通して、研究人材としていかにして技術課題を克服したか、いかにして周囲を巻き込みながら成果に結びつけたか、などについて、詳しい実例を交えながら、様々な"壁"がありそれを超えてこそ新たな価値が生まれるというお話を熱く語っていただきました。

 学生からは、人を束ねるための考え方、周囲を巻き込む際に必要な素養、これからの研究人材に求められるものなど、多岐にわたる質問が投げかけられました。土井氏は一つひとつの質問に丁寧に回答され、「ユーザーの価値をいかに実現するかという発想」、「互いの強みを活かしチームで取り組む気概」、「周囲を巻き込むには"面白い"という共感を得ること」が重要であるとコメントをいただき、最後に「学位取得はゴールではなく出発点」というお言葉で参加者を激励していただきました。

 参加者からは、「"超えて創る"の意味するところが実感できた」、「普段接することができない方の実体験のお話は非常に刺激的だった」、「自分の強みを知ること、相手の強みを見つけることが研究チームにとっていかに大切であるかが学べた」、「今日のお話を、今後の研究にぜひ活かしていきたい」等の感想が寄せられ、今回も参加者にとって、貴重な気づきを得る経験となったことが伺えるセミナーとなりました。

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