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性別を問わず優秀な人が評価される社会を目指して

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男女雇用機会均等法が施行された年(1986年)に東京大学に奉職をしましたが、当時、事務系では女性の採用者は1割もいませんでした。10年程前に文部科学省の国際関係の部署に在籍しましたが、そこでは女性の在籍比率は高かったですし、管理職に占める割合も一定数ありました。さらに育児休業を取得した方のほとんどが職場復帰されていましたし、この30年で社会状況も大きく変わってきたと言えます。しかし、まだ男性中心の社会は残っていますね。性別に関係なく優秀な人が評価され、より高いポストに就く社会には必ずしもなっていないと思いますが、今後は性別を問わず、優秀な人がきちんと評価される社会になっていかなければなりません。
話が多少変わりますが、本当の意味での国際化とは、海外からの学生が「留学生」と呼ばれず「学生」と呼ばれ、国際業務に特化した部署が必要なくなる事だと私は考えますが、現実には国際部もまだまだ必要です。同じような事が男女共同参画でも言え、男女共同参画室もまだまだ必要です。また本学は、女性の教員比率は高くないものの、さまざまな国の教員と学生が在籍しており、多様性はあると言えます。今後は、障害者やセクシャルマイノリティの方の配慮も、男女共同参画室の業務での課題になると考えています。

管理職は何事にもアンコンシャス・バイアスを意識して取り組もう
~イクボスとしての取り組み〜

男女共同参画について考えなくても、それが当たり前の世界が理想ですよね。でもなかなかそうはならない。だから管理職の立場にある人は、なぜ男女共同参画が必要かを今一度、きちんと理解する必要があるかと思います。未だに女性が参画することでパフォーマンスが落ちると考えている人がいますが、少子高齢化社会のいま、どこに潜在的な労働力があるかというと、それは女性なのです。そして、女性が十分に能力を発揮できる環境を整え、女性のパフォーマンスをさらに引き出す事が求められているのです。管理職はその認識を常に持って、事に当たらなければなりません。
昨年度の本学の男女共同参画セミナーのテーマ「アンコンシャス・バイアス(無意識のバイアス)」には、なるほどと納得させられました。「子育ては女性がするもの」といった認識もそうですが、私たちには知らず知らずのうちの思い込みというものがある。これに気づかないといけない。特に管理職は、何事にも常に自らの置かれている状況を認識した上で、他の人からの声に対しても、バイアスをかけることなく、虚心坦懐に耳に傾けることが重要かと思います。ひとりひとりが「無意識のバイアス」を認識しないと、男女共同参画に関わる課題はなかなかクリアできません。ただこうした事に慣れていない方も多いかと思います。そうした方々には、ある程度トップダウンで意識付けを行い、取り組みに慣れてもらうことも必要になってくるのではないでしょうか。

令和元年6月

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