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女性が参入しやすい職場であることが優秀な人材確保につながる

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約10年前になりますが、当時何人かいた女性の教員達が、子育てと研究の両立にとても困っていて、大学として何とかしなければと文部科学省科学技術振興調整費「女性研究者支援モデル育成事業」に申請しました。採択されてからは、様々な施策を立ち上げ、特に妊娠・子育て中の研究者に研究支援員を配置するアカデミックアシスタント制度は、他大学の先駆けになりました。事業終了後も参画室の取組を継続し、教職員の男女共同参画への意識と理解は年々向上しているといえるのではないでしょうか。
かつて男女共同参画の目的は「困っている人を助ける」でしたが、最近は「女性が参入しやすい職場にしないと優秀な人材を確保できない」に変わってきたと思います。優秀な人材の確保のためには、女性限定公募も必要ですね。アファーマティブ・アクションという概念があるように、マイノリティには手厚い対応が求められるからです。現在、女性比率が低いことが参入しにくい要因になっていますので、まずは少しでも比率を上げることができればと思います。優秀な人材を活かしきれないと日本の研究力が衰退していきますので、女性比率の向上は国立大学の一つとしても喫緊の課題であると考えます。

研究職が魅力ある職種であるために
~イクボスとしての取り組み〜

私の子どもたちが保育園や学童に通っていた頃は、毎日、18時までのお迎えに走り、帰宅後夕飯をつくり、子どもたちを寝かせ、21時から仕事を再開していました。当時所属していた研究室の教授は、私が子どもの発熱で急に休むことになっても何もおっしゃらず、働きやすかったです。情報系の分野は研究場所の制限があまりないこともあって、他で仕事ができていれば問題ありませんでした。子どものお迎えのために帰ることは男性でも女性でも当然だと思いますし、仕事があるから子育てができないということもないと考えています。
現在の私の研究室の教員は、放っておいたらずっと仕事をしていますから、努めて「帰りましょう」と言うようにしています。これからの研究職は、大変な量の仕事をしてくれる彼らのような人たちの熱意に甘えず、他の職種と競っていかなければなりません。大学によい人材が集まるよう、働きやすい環境の整備に努めることは重要であると思います。

令和元年6月

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