概要・組織
施設概要
各研究プロジェクトの概要
現在、次の11の研究プロジェクトについて研究しています。 <>内は研究代表者
光トラップした金粒子による一分子DNA近接場顕微分析法の開発
<湊小太郎教授>
一分子のDNAのゲノム情報としてGC含有量の1次元分布を光の回折限界を超えた分解能で得る光計測法を開発し,一分子DNAのゲノム情報解析法を確立することを目指している。
ハプティック・フォースト・フィードバックによるフェムトニュートン触診法の研究
<湊小太郎教授>
ナノメートルオーダーの大きさで起こる現象を,光ピンセットを操作している術者に力覚として提示する技術を確立することを目的としている。
没入型複合現実環境の研究
<横矢直和教授>
ユーザの視点変化や移動に追従して全天球ビデオから任意視点・視点画像をリアルタイムに生成・提示する方式を開発するとともに,球面ディスプレイ及び歩行装置つき3面傾斜ディスプレイを用いたプロトタイプシステムを開発する。
次世代DNAチップの開発
<湊小太郎教授>
分子ネットワーク解析のための基礎データとなる遺伝子発現量を計測するDNAマイクロアレーにおいて,少量の検体から遺伝子発現量を高感度でかつ定量的に計測できる手法を開発することを目的としている。
プロテオーム解析プロジェクト
<磯貝 彰教授>
1)質量分析計を中心に新たなプロテオーム解析技術を確立し,その技術をベースとした企業化を図る,2)本解析技術により機能解明された新規有用蛋白質類の特許化を進め新規産業創出を図る。
トランスクリプトーム解析による癌の診断法の開発
<加藤菊也教授>
ゲノム規模の遺伝子発現解析(トランスクリプトーム解析)から,予後,抗癌剤感受性,遠隔転移など,癌の臨床像を予測する方法を開発する。
バクテリアゲノム解析プロジェクト
<森 浩禎教授>
大腸菌ゲノム解析において培ってきた解析技術を基に微生物ゲノム配列決定からゲノムデータベース構築,さらにポストゲノム解析から有用遺伝子探索をターゲットとした起業化及び技術者の養成を行う。
根菌分子工学の開発
<吉田和哉教授>
ペルオキシターゼなどの小胞輸送シグナルペプチドを改変利用することによってタンパク質を植物の根表層領域に提示させる技術を確立する。さらに,本技術を応用して,環境浄化植物や有用タンパク質生産植物の開発・産業利用を目指す。
ゲノム情報と物質科学を融合した医療材料の開発
<谷原正夫教授>
ゲノムに暗号化されているタンパク質の構造と機能の関係を解明し,これに基づき新規な機能性蛋白質・ペプチドを創成する。これを有機・無機ナノハイブリッド技術と組み合わせて,骨神経等の再生を可能にするインテリジェント医療材料を開発する。
自己組織化型二光子吸収材料の医療への応用
<小夫家芳明教授>
深部の癌組織を選択的に治療する,赤外線レーザーを利用した二光子吸収光線力学療法に不可欠な非線形光学材料の開発を行う。分子設計により二光子吸収断面積の増大,水溶性,励起三重項状態生成効率の向上を目指す。
光電融合バイオインターフェイスデバイス・システムの開発
<太田 淳教授>
情報科学研究科情報生命科学専攻生命機能計測学分野と共同で行い,新しいニューロエレクトニクス装置創出を目指すものである。
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