ブックタイトルSENTAN せんたん JAN 2019 vol.27

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概要

SENTAN せんたん JAN 2019 vol.27

巻頭特集奈良先端大東京フォーラム2 0 1 8基調講演未来社会はどうあるべきか~人生100年時代のサイエンスとは~松本紘国立研究開発法人理化学研究所理事長奈良先端大東京フォーラム2018未来への挑戦~人生100年時代のサイエンス~超長寿社会に向けた科学技術や社会のあり方を展望する奈良先端大東京フォーラム「未来への挑戦~人生100年時代のサイエンス~」を、10月に東京都内で開催しました。国立研究開発法人理化学研究所の松本紘理事長が基調講演、華厳宗教学部長の上司永照師の特別講演のあと、パネルディスカッションが行われ、高齢者の健康や社会参加を支える技術、持続可能な社会環境などについて話し合いました。人生100年時代がやってきます。2017年は百歳以上は全国で6万7千人以上、2050年には50万人を超えるのではないかと言われています。健康寿命というWHO(世界保健機構)の指標があり、男性の場合は平均的に71歳ぐらいまでは健康で、その後は、健康を少し害しながらでも平均余命の80歳まで約10年生きる。しかし、人生100年時代は、健康寿命から平均余命までが約30年間あります。仕事の継続、趣味を楽しむなどさまざまな生き方の幅を拡げておくことで、とにかく元気でいたいですね。こうした社会問題の解決に科学者が貢献できるか。内閣府の世論調査では「科学は信頼できる」が8割もあります。こうした期待を踏まえ、理研では、科学者に対し、目の前の細部のテーマだけでなく、世界全体の状況の変化を見通したうえで、成果を還元できるような研究にも目を向けるよう求めています。理研には脳の研究や生命の基本原理を調べる研究、臨床に役立つ実用的な研究に加えて、これらの研究を支える材料(生物資源)を提供するなど、多岐にわたる役目を担う研究センターが存在しています。加えて、2018年4月には生命が生きている仕組みの解明に主眼を置いた生命機能科学研究センター(BDR、神戸市)が発足しました。この生命科学系センター群が有機的に連携することで、疾患の克服と健康寿命の延伸に貢献します。最近の健康に関する成果では、急性骨髄性白血病の発症に関わる遺伝子の異常と治療抵抗性に関わる遺伝子をつきとめ、これを手掛かりに根治する治療法を開発しました。また、理研のスーパー・コンピューター京の約百倍速いポスト京も開発が進んでおり、これも100歳時代には必要になるでしょう。健康長寿社会実現のプロジェクトとしては、個別化医療、予防医療を支援するための統合計算生命0 1 S E NTAN