インスタグラムはこちら YouTube公式チャンネルはこちら Xはこちら
interview recruit

情報科学領域 助教 / 嶋利 一真 NAISTは育児休業を含む
子育てへの理解がある教員が多く、
大学の支援制度も充実しています。

shimari

NIASTは... 育児休業の取得を周囲から非常に歓迎されました。

shimari

profile

経歴

2019年3月
大阪大学 大学院情報科学研究科
コンピュータサイエンス専攻博士前期課程修了 修士(情報科学)
2022年3月
大阪大学 大学院情報科学研究科
コンピュータサイエンス専攻博士後期課程修了 博士(情報科学)
2022年4月
本学先端科学技術研究科情報科学領域 助教

育児休業

1か月の育児休業を取得しました。

01

育児休業を取得しようと思った理由や
周囲の反応について教えてください。

育児休業を取得しようと思った理由・経緯

育児休業を取得しようと思った理由は、育児に主体的に取り組むためです。

通常通り勤務を続けると、出産直後の日中の家事や育児のほとんどを妻が担うことになります。出産後は少なくとも1か月は安静にすることが望ましいため、育児休業の取得を検討しました。

妻の里帰り出産も一考しましたが、里帰り出産をすると子育てを妻に任せきりになり、子育てに主体的になれないこと、何よりも数か月の間は子供に会えないことから妻と相談して育児休業を選択しました。

また、学生時代の同期や他の助教の先生の出産・育児に関する休暇の取得など、同世代が積極的に育児をして非常に充実している様子も見ていたため、それも育児休業取得の後押しとなりました。

学生に対しても、自身が育児休業を取得することで男性の育児休暇に前向きになってもらうことも考え、1か月の育児休業を取得しました。

育児休業を取得する際の周囲の反応

育児休業の取得について報告した際は、周囲から非常に歓迎されました。同じ研究室の先生方に報告した際は「取れるだけ取ったら良いよ」「子供とじっくり遊べるのは友達と遊び始める小学校に入るまでだから、家庭の時間を大事にしてください」との声をいただき、育児休業を取ることだけでなく子育てに積極的に取り組むことに対しても非常に肯定的で、前向きに育児休業を取得することが出来ました。

学生たちに報告したときには、パーティーを開いてお祝いしてくれました。また、育児休業中も学生から出産祝いを送ってもらうなど、非常に温かい反応を示してくれました。研究室の皆さんに非常に温かく前向きな反応をいただいたことに感謝しています。

育児休業取得までの準備について

人事課に連絡したところ、育児休業に加え、出産に伴う休暇など、様々な利用可能な休業制度について詳しく教えてもらいました。

また、給与や社会保険などの経済的な側面や他の先生の例などについても教えてもらい、自身の状況に合った適切な休暇を取得することができました。

育児休業中や復帰後に必要な手続きについても丁寧に案内してもらい、安心して育児休業に入ることが出来ました。

本学は授業負担が少ないため、業務の引継ぎをスムーズに行うことができました。特に、私が育児休業を取得した期間は自身が担当する授業などはなかったため、指導している学生の研究指導について検討するのみでした。

指導学生の研究の進捗確認に関しては、事前の計画と引継ぎを行っていたため、育児休業中の空き時間を利用したリモートでのコミュニケーションだけで十分でした。結果的に育児休業中に研究の進捗が滞ることはなく、育児休業期間中に論文投稿などにも至るなど、上手く対応できたかと考えています。

02

育児休業中、終了後のワークライフ
バランスについて教えてください。

育児休業中の生活

育児休業中は、主に子育てや出産直後の妻のケアに集中し、家族との時間をより意識的に大切にしました。家事に関しては、子供のおむつ替えや授乳、買い物、料理、入浴を担当しました。普段から家事を分担していたこととドラム式洗濯機のような効率的な家電のおかげで、想定していたほどの負担は感じませんでした。余裕が出た時間で子供とのふれあいや、妻との時間を大切にしました。

これまで研究からある程度距離を置く期間はあまりなかったので、そういった時間を取り家族との時間を大切にできた点は非常に良かったです。

育児休業中の学生とのコミュニケーション

育児の中でも余裕がある時間には、学生の研究進捗のログを確認してコメントをするなどしていました。育児休業の期間を経て、学生自身が私の具体的な指示がなくとも主体的に研究に取り組むようになったように思います。これにより、休業後の指導が行いやすくなり、結果として有意義な期間であったように感じます。

育児休業終了後の生活

妻が1年間の育児休業を取得し、体調も早く戻ったため、日中の育児の大部分は妻が担っています。現在、子供が4か月で夜泣きもそこまで多くないことから、妻からも大きな負担なく育児を行えているとの声をもらっています。

平日は子供との時間が限られているため、休日には積極的に会話を楽しみ、妻と一緒に外出して家族としての時間を大切にしています。

子供が産まれる以前は、仕事もプライベートも特に時間を気にせずやりたいことをやるという姿勢でいましたが、子供が出来たことでワークライフバランスを考えるきっかけとなりました。また、研究から少し離れることで、自身の行いたい研究の方向性についてあらためて考えることができ、長期的な視野で物事を考えるようになりました。

今後について

今後は、妻の育児休業の終了に伴って子供を保育園に入れることを考えています。

周囲の先生方の多くが保育園の送り迎えのどちらかを行い、夫婦二人のキャリアと子育ての両立を実現している話を聞いているので、私も同様にして夫婦それぞれのキャリアの継続を目指しています。その点で裁量労働制やテレワークの制度は非常にありがたく感じています。

03

若手研究者へのメッセージを
お願いします。

育児休業中のブランクによる
研究やキャリアへの影響を不安に思っている方へ

本学では、育児休業を含む子育てへの理解がある教員が多く、大学の支援制度も充実しています。そういった環境で積極的に育児休業を取り、他の教員も同様の休業を取ることを歓迎するような好循環が育まれていると感じています。

育児休業期間中は普段とは異なる生活を送ることになりますが、それによって新たな視点で物事を考える機会が生まれ、教育や研究活動にも新たな視点をもたらすと思います。私の場合も、学生指導の方法や今後取り組む研究の方向性などをじっくりと考え、見直す良い機会となりました。

育児休業はキャリアの中断に見えるかもしれませんが、育児休業を通して新たに自分を見つめ直して、長期的なキャリアやワークライフバランスを考える良いきっかけであると感じています。

周囲のサポートや制度も充実しているので、積極的に休暇を取得し、充実した研究者生活を送っていただきたいと思います。