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スタートアップ研究費を利用して


バイオサイエンス領域 分子情報薬理学研究室(伊東研)鳥山 真奈美助教

私は本学バイオサイエンス領域の伊東研の出身で、夫もかつて本学で助教をしていたため、本制度のことは2019年4月の着任前から知っていました。
もともと伊東研に所属していたときからマウスを使った研究をしていました。動物実験を伴う研究は、初期費用や維持費に膨大な費用がかかるのですが、本研究費により、スムーズに研究を立ち上げることができました。

研究費は、消耗品の購入や動物実験施設の使用料に充てました。 薬効を評価するための、あるいは神経細胞を単離するための実験動物、そして神経細胞を培養皿の上で飼うための培地、細胞をガラスに貼り付けるために必要になる試薬、細胞の特性を調べるための抗体などの試薬はいずれも高価なのですが、研究費を使って揃えることができました。
また、新たなマウス系統の樹立も行いました。マウスを使った実験の中でも、特に新たなマウス系統の樹立には特に時間とお金がかかります。しかも樹立の成功が保証されているわけではないですから、すごくハードルが高い研究ですが、本研究費に背中を押してもらえたお陰で、チャレンジさせていただくことができました。

おかげさまで、免疫、発生、老化、神経科学など、これまで点であったそれぞれの研究が線になりつつあり、新しい分野に取り組むことができています。
本制度の改善点は思い当たりません。2年もサポートしていただける手厚い研究費のおかげで、本学での研究をうまくスタートさせ、流れに乗ることができたことに感謝しています。
(令和3年7月)

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