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アカデミックアシスタント制度を利用して


藤井 壮太 助教
・バイオサイエンス研究科 細胞間情報学研究室(高山研)
AA真鍋臣子さん

本制度について初めて知ったのは、平成27年3月の全学一斉メールでした。パートナーが4月出産予定だったのですが、2月に緊急で生まれたものですから、3月はなかなか研究が手につかず、4月に入って少し落ち着いた時に、このメールのことを思い出して申請を行い、平成27年6月から配置していただくことになりました。これまで約8ヶ月間配置していただきましたが、本制度は私の研究になくてはならないものでした。というのも、パートナーよりも私のほうがフレキシブルな勤務なので、子どもが熱を出した時は、私が休まざるを得なかったからです。休んだのは年間で延べ10日間くらいでしょうか。

私達は生物の生殖というライフサイクルの最終段階を研究題目としているため、実験のための準備作業が特に多く、計画性と継続性が求められます。急に出勤できなくなったときに、代わりに準備作業を担う人がいると、成長を待つ2か月が無駄にならずに済みます。
AAの眞鍋さんには、植物の授粉とその様子の顕微鏡録画の作業をお願いしています。例えば2時間の撮影を1クールとして、一日あたり2クールを毎日繰り返し、データを蓄積してもらっています。この仕事には器用さと根気強さが必要ですが、眞鍋さんは適任です。平成28年度も引き続き眞鍋さんにお願いする予定です。

科学者なので、本制度への申請に限らず、申請書を書く機会はよくあります。申請書はすごくまじめに、厳正に評価されるものだと思って書くので、きちんと評価されて落とされることに関しては仕方がないと思っています。たとえば科研費の採否は、いろいろな項目で評価された結果で決まりますよね。本制度の申請書についても、育児等にかかる現状の他、業績について記載する箇所がありました。ここも含めて、より育児に時間を取られている人、より研究成果が有望そうな人に対して、優先的に支援が行われると思うのですけど、その評価がどうなっているのかは疑問です。
(平成28年3月)

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