NARA INSTITUTE of SCIENCE and TECHNOLOGY
ARWITの概要
1. システムの4つの柱

① セキュアデータ流通プラットフォーム
研究データを学外と安全に共有・利活用するための高度なセキュリティ基盤です。秘密演算・検索内容の秘匿: 管理者(大学)や他者に検索内容を知られることなく、暗号化されたままデータを計算・照会できる仕組みを備えています。
② バイオー物質創成ファウンドリ
AIによる実験条件の推定とロボティクスを組み合わせた、自律的な実験・データ創出拠点です。物質合成-物性評価:高分子などの自動合成から物性評価までを完全自動化します。さらに合成された物質の生物活性の評価を高速に行い、有用物質の探索を加速します。
③ ARWITによるバイオシーズ発見と社会実装
ARWITのAI解析能力をバイオ分野に展開し、膨大なデータから革新的なシーズの発見創出を加速させます。
④ 電子ラボノート
実験データやプロトコル(手順)をデジタルで網羅的に記録する統一インターフェースです。 個々の研究室で創出される膨大な「ノウハウ」や「休眠データ」を価値ある資産として蓄積し、AIによる再利用や新規プロジェクトの提案に繋げます。
2. 実現する「RX(Research Transformation)」サイクル
ARWITは、人間とAI・ロボットが協働する新しい研究手法を実現します。
AI学習・提案: 蓄積された大規模データからAIが最適な実験条件を推定。
自動実験(Foundry): ロボットが24時間体制で合成・計測を実行。
データ集約: 電子ラボノートを通じて自動的にセキュアプラットフォームへ蓄積。
社会実装: 企業が秘匿性を保ったままデータを利用し、実用化を加速。利用料は研究資金として 大学に還元される持続可能なエコシステムを構築します。
3. 目指す未来像
生産年齢人口が減少する我が国において、ARWITは研究力の拡張と収益化を両立する先行モデルとなります。このシステムを学内はもちろんのこと、企業や他大学・研究機関とも共有することで、我が国の研究・開発力や産業競争力の強化に貢献します。またAIや自動化に即応できるARWIT人材を育成し、東南アジアや欧米の連携校を通じて国際的に展開することで、地球規模の課題解決に貢献します。