技術経営公開講座「研究開発型ベンチャー戦略提携論」を開催(2009/8/4-5)

イベント報告 2009/08/20

 平成21年8月4日(火)、5日(水)、技術経営公開講座「研究開発型ベンチャー戦略提携論」を、先端科学技術研究調査センター研修ホールにて開催しました。
 本講座は、先端科学技術の事業化、研究開発型ベンチャー経営をわかりやすく理解してもらうことを目指しているもので、教職員・学生等から、58名の参加がありました。
 一日目には、東京大学大学院工学系研究科総合研究機構特任研究員の田畑友啓氏が、大量情報消費時代を生き残るために必要な感覚について講演し、続いて、株式会社リコー、グループ技術開発本部の中村孝一郎氏が、日米の大学、ベンチャー、コーポレートR&Dでの研究開発の経験をもとに、イノベーションとは何かについて、また大阪府産業デザインセンター・上海万国博大阪パビリオン担当の杉本清氏が、製品開発におけるデザインの有効活用について長年の経験を基に講演を行いました。
 二日目には、NTT西日本 サービスクリエーション部新ビジネス部門の本橋健氏が、起業に役立つイノベーション思考について、講演を行いました。続いて、元新聞記者で、現在著名なブロガーである、NTTレゾナントポータル事業本部ニュースエディターの藤代裕之氏が、現代日本企業の組織について講演を行い、最後に、大手町ビジネスイノベーションインスティテュートの桑田尚紀氏、野崎秀吾氏、米澤幸雄氏、木村篤信氏、岩本貴子氏らによって、ワークショップ形式で、受講者らによるグループディスカッションが行われました。講義終了後には、懇親会が催され、起業に興味のある学生と各講師らとの間で、活発な意見交換が行われました。
 本講座は、起業経験者等第一線の実務家及び研究者の方々を招き、先端的な研究開発をいかにビジネスとしていくのかという技術経営上の諸課題や、特に経営資源の限られた研究開発型ベンチャーにおいて、いかに外部専門家等のリソースを活用するのかという外部連携の諸課題まで習得できる講義内容である点が、特徴となっています。

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