「アマゾン・ロボティクス・チャレンジ」において「NAIST-Panasonic」チームが6位に入賞

受賞 2017/08/01

 国際ロボットコンテスト「アマゾン・ロボティクス・チャレンジ2017」において、本学とパナソニックによる「NAIST-Panasonic」チームがファイナリストとして出場しました。7月28日、29日に競技が開かれ、全16チームから成績の良かった上位8チームが30日の決勝ラウンドに進出しました。日本からは「NAIST-Panasonic」チームが日本勢で唯一決勝ラウンドに進出し、6位に入賞しました。

 「アマゾン・ロボティクス・チャレンジ」は、Amazon Robotics LLCが主催するもので、今年で第3回目となり、日本で初めて開催されました。7月27日から30日にかけて名古屋で行われる「ロボカップ2017年名古屋世界大会」の会場で行われ、オーストラリア、ドイツ、インド、イスラエル、日本、オランダ、シンガポール、スペイン、台湾及びアメリカから16チームが出場し、商品を取り出して収納する作業について最新のロボットハードウェア/ソフトウェアの性能を競いました。

 コンテストは、物体認識、姿勢制御、把持計画、コンプライアントマニピュレーション、動作計画、作業計画、作業実行、エラー検出/回復などの要素技術を組み合わせたロボットにより行われ、ロボットは、一定時間内に取り出し/収納に成功した商品数によって採点されます。

受賞についてのコメント

Gustavo Garcia(チームリーダ、奈良先端科学技術大学院大学 情報科学研究科 ロボティクス研究室 博士研究員)
 Amazon Robotics Challenge 2017 (ARC)の決勝に進んだことをとても嬉しく思います。また、最も有名な国際ロボットコンテストで日本チームとして唯一決勝ラウンドに進んだことを誇りに思います。 初出場でしたが、「Stowタスク」部門では4位となり、決勝ラウンドでは6位という結果を残しました。無数の貴重な経験を得ることのできたこのようなイベントを開催いただいた、Amazon社様に感謝したいと思います。

 さらに、コンテストに一緒に参加いただいたパナソニック社様に感謝いたします。パナソニックの皆様の協力がなければ、今回の成績を獲得することはできませんでした。 また、貴重なアドバイスをいただいた研究室の卒業生Albert Causo博士と、友人のDr. Salvo Virgaと彼の優れたオープンソースフレームワークiiwa_stackに感謝したいと思います。(Albert Causo博士は決勝ラウンドで3位となったNanyangチームのリーダです。)

 最後に、私たちを絶えず導き、応援してくださっている小笠原教授、高松准教授、丁助教に対し、心からお礼申し上げます。

山本正樹(パナソニック株式会社 ビジネスイノベーション本部 AIソリューションセンター ロボティクスソリューション部 主幹技師)
 初挑戦でありながら、日本一のチームになれたことに大変感謝しております。準備中でも出せなかった高得点を本番で出してしまう勝負強さと、それをささえた合同チームの結束力には大変感銘を受けました。

 6つの国籍、企業と大学という多様性のある人材の入り混じりから、今後の技術発展の可能性を実感しました。

決勝ラウンドの順位
順位 チーム名 大学・組織 Stow獲得ポイント Pick獲得ポイント 決勝の獲得ポイント
ACRV ・クイーンズランド工科大学
(オーストラリア)
55 150 272
NimbRo Picking ・ボン大学
(ドイツ)
20 245 235
Nanyang ・南洋理工大学
(シンガポール)
125 257 225
IITK-TCS ・インド工科大学カーンプル校
・タタ・コンサルタンシ―・サービシズ
(インド)
105 160 170
MIT-Princeton ・マサチューセッツ工科大学
・プリンストン大学
(米国)
160 125 115
NAIST-Panasonic ・奈良先端科学技術大学院大学
・パナソニック
(日本)
110 80 90
IFL PiRo ・カールスルーエ工科大学
・ヘルムートシュミット大学
(ドイツ)
25 130 30
Applied Robotics ・スマートロボティクス
・シドニー大学
(オーストラリア)
5 140 20
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