日本全体の研究力を牽引する地域中核拠点として、本学は「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(通称J-PEAKS)」に採択されました。この事業により、本学は分野積層型AI自律研究システムで駆動するオープンイノベーション・プラットフォームの樹立および東南アジアとの連携により、生産年齢人口減少社会の自動化・省力化技術とこれを担う博士人材育成で社会変革を先導する大学院大学を目指します。
　この事業のスタートにあたり、東南アジアとの連携を推進するために、2025年6月3日に有力な連携機関の一つであるカセサート大学（タイ）と共催で第1回国際合同シンポジウムを本学ミレニアムホールにて開催しました。カセサート大学から工学部長、理学部長及び本学修了生を含む19名の訪問団を迎え、午前の全体会合には総勢74名が参加しました。
　全体会合では、まず、本学塩﨑学長より開催の挨拶と本学のビジョンの説明が行われ、太田理事・副学長よりJ-PEAKS事業における本学の理念と本シンポジウムの意義について紹介がありました。その後、カセサート大学ワンチャイ工学部長及びワンチャイ理学部長より、それぞれの学部の国際的な教育研究活動状況の紹介が行われました。最後に本学上久保物質創成科学領域長および浦岡教授より、物質創成科学領域およびマテリアル研究プラットフォームセンターの今後の研究の展望や国際半導体教育プログラムについて紹介が行われ、両大学にとって相互理解が進み、ビジョンを共有できた有意義な全体会合となりました。
　また、午後及び翌日にかけて、情報科学、半導体関連材料、物質科学及びデータサイエンスなどのグループに別れて分科会を開催し、研究や協働教育プログラムについての活発な議論が行われました。
　本学は今後も、J-PEAKSの理念のもと、両大学における国際共同研究、学生・教員の相互派遣の拡大及び国際協働教育プログラムの開発など更なる連携強化を行ってまいります。