自然科学研究機構 分子科学研究所の大門寛特別協力研究員らの共同研究グループは、走査型電子顕微鏡(SEM)の電子ビームと、新たに開発した二次元表示型分析器CoDELMAを組み合わせることにより、ナノ領域の3次元原子配列を直接観察できる「原子ホログラフィー顕微鏡」を実現しました。
具体的には、本研究では、SEMの電子ビームを試料に照射し、新しく開発した二次元表示型分析器CoDELMAを用いて、試料から±50°という広い角度に放出される電子を全てエネルギー分析器の入口に集束し、あるエネルギーの電子だけを選別して取り出し、投影レンズでその角度分布を一度に測定します。その角度分布パターンはホログラムになっているため、コンピュータで変換することによって着目元素周りの立体的な原子配列を導くことができます。
本研究成果は、国際学術誌『Review of Scientific Instruments』に、2026年7月24日付でオンライン掲載されました。