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スタートアップ研究費を利用して


物質創成科学領域 分子複合系科学研究室(上久保研)藤間 祥子 准教授

着任前は本制度のことは全く知りませんでした。本学に着任してから男女共同参画室から連絡があり「助かるな」と思った記憶があります。 当時、前所属でやってきたことで最後までやり遂げたいことと、本学に着任してから立ち上げた共同研究がありました。 本研究費があったことで、新たに立ち上げた研究をより主体的に進めていける環境を整えることができました。 何か研究を始めようとすると研究費が必要ですが、私は割と同世代の方と共同研究をしているため、みんな大御所ではなく予算も潤沢ではありません。 少額あればこういう実験ができるという場面でこの予算を使えたので、スムーズに研究を立ち上げることができました。 2年間で、既存の研究テーマの継続だけでなく、新しい結果を出すこともできましたので、これをベースに来年度以降の研究費の予算申請をすることができました。
本研究費の具体的な使い道ですが、研究の遂行に必要になる装置の購入や、測定試料の宅配費などに使わせてもらいました。宅配では、データの測定のためにつくばやSpring-8などの大型放射光施設に試料を送りました。 これは子どもが小さいころから使っている方法なのですが、つくばで実験をして夜中や早朝に帰ってくるとか、次の日運動会で朝弁当つくってとか体力的に無理なので、試料を送ってしまったほうが負担が少ない。 もともとは自分が現地に行って半日とか徹夜で実験するのが主流だったのですが、測定の自動化が進んでいて、私はかなり初期のころから自動解析を使っています。 最近は実験の進捗や結果をweb上で確認できるようになりました。子どものケアとの両立のために効率を追い求めてたどり着いた「測定試料を送ってしまう」方法を今回の助成期間も活用しました。
(令和3年1月)

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