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2023.9.4 髙木博史特任教授が公益社団法人日本生物工学会「生物工学賞」を受賞しました



   



 令和5年5月30日付けで、髙木博史特任教授(前・バイオサイエンス領域教授)が公益社団法人日本生物工学会の「第42回生物工学賞」を受賞しました。本賞は、生物工学の分野において高度に顕著な業績をあげた同学会会員に授与されます。授賞式は令和5年9月3日に名古屋で開催されました。
 髙木博史特任教授はこれまでに同学会より、生物工学の進歩に寄与した論文に対して授与される「生物工学論文賞」(2016年度など)、生物工学に関する学術、技術の研究に顕著な功績に対して授与される「生物工学功績賞」(2017年度)、生物工学に関連する工業の技術開発への顕著な貢献に対して授与される「生物工学技術賞」(2022年度)をそれぞれ受賞しています。


【受賞研究の概要】
 微生物の代謝制御および細胞機能に関する研究に長年取り組み、生物工学的に顕著な実績を挙げました。具体的には、機能性を有するアミノ酸の代謝調節機構を解析するとともに、細胞内含量を高めた微生物を育種しました。また、実験室酵母で見出した環境ストレスに対する細胞の耐性機構を解析するとともに、ストレス耐性の向上した産業酵母を育種しました。さらに、これらの育種株を用いて発酵・醸造への応用を試み、多くの社会実装に成功しており、産官学連携による社会貢献を含め、「生物工学賞」に相応しい業績をあげています。


■2022年 生物工学技術賞
課題:生物工学技術賞 微生物機能を活用した新たな風味を有する泡盛醸造技術の開発
(生物工学会誌101巻2号掲載)
https://doi.org/10.34565/seibutsukogaku.101.2_68
■2017年 生物工学奨励賞
課題:微生物におけるアミノ酸の代謝制御機構・生理機能の解析とその応用
(生物工学会誌96巻1号掲載)
"https://www.sbj.or.jp/wp-content/uploads/file/sbj/9601/9601_koseki.pdf
■2016年 生物工学論文賞
Isolation and characterization of awamori yeast mutants with L-leucine accumulation that overproduce isoamyl alcohol: JBB Volume 119, Issue 2, February 2015, Pages 140–147)
https://www.sbj.or.jp/wp-content/uploads/file/sbj/9502/9502_ronbun_2.pdf

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【学会賞】2023年度学会賞受賞者決定のお知らせ