技術経営公開講座「研究開発型ベンチャー戦略提携論」を開催(8/4、5)

イベント報告 2008/08/04

平成20年8月4・5日(月・火)、奈良先端科学技術大学院大学は、技術経営公開講座「研究開発型ベンチャー戦略提携論」を、先端科学技術研究調査センター研修ホールにおいて開催しました。

本講座は、先端科学技術の事業化、研究開発型ベンチャー経営をわかりやすく理解してもらうことを目的に開催しているもので、民間企業の研究者やベンチャー起業家、教職員・学生、約30名が参加しました。

1日目には、ペルル有限会社代表取締役・中小企業基盤整備機構プロジェクトマネージャーの光井将宇氏が、外部リソースをいかに有効に活用するかについて体験をもとに講演し、続いて、株式会社ナレッジバンド代表取締役社長の大竹敏次氏が、知識の連結に基づく新しいアイデア創業について、また東京大学工学系研究科総合研究機構特任研究員の田畑友啓氏が、大量情報消費時代を生き残るのに必要な感覚について、講演を行いました。

2日目には、NTT情報流通プラットフォーム研究所主任研究員の本橋健氏が、研究成果を事業化する際の技術経営上の課題について、受講者に事前に与えていた課題をもとに事例を交えながら講演を行いました。続いて、Japanese Technology Professional Association日本代表の中村孝一郎氏が、自身における米国サンディエゴ及びシリコンバレーでの起業経験をもとに、理系研究者が研究開発型ベンチャーで働く際の心得や外部リソースの活用法について講演を行い、最後に、大手町ビジネスイノベーションインスティテュートの金子浩一氏、藤代裕之氏、野崎秀吾氏、米澤幸雄氏、桑田尚紀氏らによって、ワークショップ形式で、受講者らによるグループディスカッションが行われました。グループディスカッション終了後には、懇親会が催され、起業に興味のある学生と各講師らとの間で、活発な意見交換が行われました。

本講座は、起業経験者等第一線の実務家及び研究者の方々を招き、先端的な研究開発をいかにビジネスとしていくのかという技術経営上の諸課題や、特に経営資源の限られた研究開発型ベンチャーにおいて、いかに外部専門家等のリソースを活用するのかという外部連携の諸課題まで習得できる講義内容である点が特徴となっています。

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