「ひらめき☆ときめきサイエンス~ようこそ大学の研究室へ~KAKENHI:光半導体センサーをつかったカタツムリロボットを作ろう~半導体の不思議を体験しよう~」を開催

イベント報告 2009/09/14

 8月22日(土)、本学物質創成科学研究科情報機能素子科学講座(主催者:浦岡行治教授)において、「ひらめき☆ときめきサイエンス~ようこそ大学の研究室へ~KAKENHI:光半導体センサーをつかったカタツムリロボットを作ろう~半導体の不思議を体験しよう~」を開催いたしました。
 このプログラムは、日本学術振興会が研究成果の社会還元を目的に、日本の将来を担う小学校5・6年生、中学生、高校生の皆さんに大学を訪問してもらい、科学とはどんなものか、研究はどのようにして行われているかを知ってもらうために全国で行われているものです。大学では科学研究費補助金(KAKENHI)を研究費として活発に研究を行っており、国内だけでなく世界に通じる多くの研究成果を挙げています。この企画は、日夜研究に励んでいる本学教員・大学院生・研究者たちと触れ合い、最先端の研究成果の一端を知ることができる絶好の機会です。
 当日は、生駒市内はもとより、県外からの参加者もあり、53名の小学校5・6年生の参加者がありました。オリエンテーションの後、以下のような講義や実習を行いました。

【半導体の不思議についての講義】
 主催者の物質創成科学研究科 浦岡行治教授が、参加者の小学生に対し"半導体授業"についての講義を行いました。参加者は、難しい内容にもかかわらず、大学院生になったつもりで真剣に講義を受け、半導体について勉強しました。
 また、参加者全員が実験用手袋を着用し、本物の最先端半導体ウェハー(300mm)に触れる機会を設けました。半導体を触った参加者からは、まるで金属のようだ、等の感想があり、興味深く感触を確かめていました。また、トランジスタを発明したショックレーの発明秘話についても、勉強することができました。

【カタツムリロボットの工作及びロボットレース】
 参加者一人ひとりが、カタツムリロボットの製作に一生懸命取り組みました。ニッパーやドライバーなどを手にして、得意な子も苦手な子も、楽しみながら組み立てていきました。分からない部分や失敗した部分は、大学院生や保護者等のサポートを受け、全員完成させることができました。
 完成後、モデルコースを走らせて試運転。うまく走らないロボットについては、大学院生と一緒にその原因を考え、修理しました。約1時間程度で、全員のロボットが完成しました。まず、渡された模造紙を使って自分でコースを描き、ロボットの出来映えを評価し、あらかじめ与えられた宿題の半導体センサーの仕組みを考えました。次に、スタッフによって準備された競争用のコースを使ってレースを開始し、速さを競いました。いきなり、回転したり、ぶつかったりのハプニングが続発しましたが、全員完走できました。

【半導体クリーンルーム等の見学】
 参加者は、スタッフに付き添われて、半導体の研究や製造をするクリーンルームや太陽電池の設備を見学しました。初めてみるクリーンルームや大きな太陽電池の設備をみて、目を丸くしていました。

 プログラム終了後、浦岡教授から参加者一人ひとりに対して「未来博士号」の修了証書が授与されました。最後に、浦岡教授から参加者に対して、「皆さんは、科学者になる素質は十分あります。将来は、本学に入学して一緒に研究しましょう。待っています。」と終わりの挨拶があり、参加者全員と、将来はNAISTで博士になるという固い約束をして、一日が終わりました。

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