物質創成科学研究科の柳田健之教授が第13回(平成28年度)日本学術振興会賞を受賞

受賞 2017/02/10

 物質創成科学研究科の柳田健之教授が、第13回(平成28年度)日本学術振興会賞を受賞し、2月8日(水曜日)に日本学士院にて授賞式が行われました。

 日本学術振興会賞は、創造性に富み優れた研究能力を有する若手研究者を見い出し、早い段階から顕彰することで、その研究意欲を高め、研究の発展を支援することにより、我が国の学術研究の水準を世界のトップレベルにおいて発展させることを目的としており、380名の被推薦者の中から、日本の学術研究の将来のリーダーと期待される25名に授与されています。

受賞者
 
柳田 健之(37歳)
  現職 国立大学法人 奈良先端科学技術大学院大学 物質創成科学研究科 教授

受賞の対象となった研究業績
 
「量子エネルギー変換計測のための新規蛍光体の開発」

受賞研究の概要
 放射線の計測には量子エネルギー変換現象を利用した蛍光体が用いられており、これらはシンチレータと呼ばれている。シンチレータは医療画像装置や空港の荷物検査器などのセキュリティ分野で用いられており、蛍光性能の向上が装置の解像度といった性能に直結している。本受賞内容は、これまで産学連携に基づき開発し、実用化されたX線用、ガンマ線用、中性子用の各新規シンチレータの研究に関するものである。

受賞についてのコメント
 名誉ある賞を頂き、大変光栄に存じております。これまで共に研究を行ってきた他大学の先生方、企業の方々、さらには研究室のスタッフや学生諸氏に感謝申し上げます。本賞はこれまでの成果に対して与えられたものであり、今後の成果を保証するものではありません。これはあくまで通過点に過ぎず、より多くの産業界における実用化や、基礎研究を深めていかなければならないと感じております。

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