イベント報告 2025/12/15
令和7年11月30日(日曜日)、タイ・バンコクにて、「第3回J-PEAKS国際合同シンポジウム」を開催しました。本シンポジウムは、本学とタイの協定校との間で進められている研究・教育連携のさらなる深化を目的とし、J-PEAKS事業の基幹的なプログラムとして準備が進められてきました。会場には本学関係者のほか、タイにおける本学の協定校であるカセサート大学(KU)及びチュラロンコン大学(CU)、在タイ日本国大使館、さらにはタイ人修了生による同窓会(TNAA)から70名以上が出席しました。
冒頭の開会挨拶では、太田理事・副学長をはじめ、KU工学部長のワンチャイ教授、CU生物化学部長のティーラポン教授、在タイ日本国大使館の谷村一等書記官、松本NAISTタイオフィス長から、日本とタイの学術交流の意義及びJ-PEAKSのビジョン紹介並びにタイをはじめとするASEAN諸国の大学との更なる関係強化について言及がありました。
前半のセッションでは、本学およびKU、CUの研究者が登壇し、情報科学・生物科学・植物科学分野の最新の研究成果について発表が行われ、建築的視点からのシステム設計、植物抗酸化物質の代謝研究、ドリアンなどの果実を題材とした機能性食品研究など、各大学の特色ある研究内容及び成果が共有されました。
後半のセッションでは、材料科学分野におけるAI応用に向けた最先端半導体開発プロセスや、ナノ材料開発における学生中心型研究推進の実践例などが紹介され、また、本学とタイの大学間の連携事例、同窓会活動の報告、さらにTNAA会員によるプレゼンテーションが行われました。TNAAの発表では、本学での学びがタイの産業・教育現場でどのように生かされているかが具体的に語られ、本学との教育連携がタイ人修了生のキャリア形成に強く貢献していることが示されました。
閉会挨拶では、KUのワンチャイ理学部長、及びTNAA会長のユッタコンキット氏から、本シンポジウム開催への謝意と、今後のさらなる関係強化への期待が表明されました。最後に国際連携・人材開発推進機構の真木副機構長による挨拶が行われ、本シンポジウムを本学とタイのパートナー間での交流と協力を更に促進する契機とする旨を全体で共有しました。また、閉会後に開催された意見交換会では、参加者間のネットワーキングが行われ、J-PEAKSの理念に基づいた国際的な人材・知識交流の意義が再確認されました。










