[プレスリリース]物質創成科学研究科の河合壯教授、中嶋琢也准教授らの研究グループが、光を吸収するとほぼ100%の効率で反応する光センサー分子の開発に成功(2011/1/7)

研究成果 2011/01/07

本学物質創成科学研究科光情報分子科学講座の河合壯教授、中嶋琢也准教授らは、光を吸収するとほぼ100%の効 率で反応する光センサー分子の開発に成功しました。これは人間などの視覚細胞の感度の約1.5倍に相当します。従来のセンサー分子はおおむね50%程度の 感度しか持っていませんでしたが、最近、河合教授らの研究グループは80%程度まで感度を高めることに成功し、国内外でも効率100%を目指して研究者間 の激しい国際競争となっていました。

河合教授らは、分子構造に余計なねじれやひずみが発生しないように、反応に関わる分子を固定化する工 夫を行うことで、ほぼ100%の効率を有する分子の開発に成功しました。今後、高感度光センサーや光記録ディスクの高効率化によるパソコンの低消費電力化 などへの応用が期待できます。また、記録材料として用いる場合には従来の100倍以上の省エネルギー化が可能となります。

この成果は、総合化学速報誌としては最も権威あるAngewandte Chemie International Editionに掲載予定で、さらにホットペーパーとして論文全文のWeb公開に先立ち平成22年12月31日に概要が同誌Webにて先行公開されました。

■プレスリリースの詳細は以下のページでご覧ください。

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