情報科学研究科 知能コミュニケーション研究室の中村哲教授が2012 Antonio Zampolli Prizeを受賞(2012/05/25)

受賞 2012/06/07

情報科学研究科 知能コミュニケーション研究室の中村 哲教授が、2012 Antonio Zampolli Prizeを受賞しました。本賞は、言語研究に関する言語資源と評価技術に関する特筆すべき業績に対し、Antonio Zampolli教授を記念して創設された賞で、2004年以降、Fredrick Jelinek教授(Jhons Hopkins大学)、Mark Liberman教授(Pennsylvania大学)など、世界の著名な言語、言語資源の研究者に贈られています。
(URL: http://www.lrec-conf.org/lrec2012/?Antonio-Zampolli-Prize

受賞研究テーマ
Oriental COCOSDAによるアジア地域における音声・言語資源の研究および普及活動

受賞についてのコメント
Oriental COCOSDAは、COCOSDA(Committee for Coordination and Standardization of Speech Databases)のアジア地域版であり、1997年に準備会合を行い、1998年から一年に一度の国際会議という形で14回の会議を開催してきまし た。この会議では、一般の学術発表に加え、アジア各国の代表からの言語処理、言語資源に関する状況・課題報告に加え、言語処理、言語資源に関する知識の共 有、共同研究の議論、促進を行ってきました。この度、これら一連の活動に対し、初代委員長の板橋秀一氏(筑波大学名誉教授および産総研)、2代目委員長の Chiu-yu Tseng氏(台湾 Academia Sinica)と3代目委員長の中村が共同で受賞したものです。今回は、UC BerkeleyのFillmore教授、Collin教授組のFrameNetの活動との2組に同時に授与されました。
これまでアジア言語の音声翻訳プロジェクトなど、アジアの国々との連携を重視してきましたが、こういう形で受賞するとは思いもよらず、非常に名誉に思っています。言葉の壁を越える技術の研究に今後も打ち込んでいきたいと思います。

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