第12回奈良先端大男女共同参画推進セミナー「データが描くこれからの男女共同参画」を開催

イベント報告 2019/10/09

 10月4日(金)、物質創成科学領域と男女共同参画室との共催により物質領域棟大講義室において、セミナー「データが描くこれからの男女共同参画」を開催し、外部からの参加者も含め44名の出席がありました。

 太田淳物質創成科学領域長による開催挨拶の後、上瀧恵里子氏(九州大学 男女共同参画推進室教授)、三枝麻由美氏(名古屋大学 男女共同参画センター 准教授)、藤原綾乃氏(文部科学省 科学技術・学術政策研究所 第2調査研究グループ 主任研究官)による講演が行われました。上瀧氏は、教員公募の際に女性の候補者に積極的なアプライの機会を提供するKASOKU Programの取り組み、同システムにより雇用された女性教員の論文業績分析結果とライフイベント分析結果についてご講演されました。三枝氏は、名古屋大学の女性教員比率や応募者比率の推移、工学研究科の在籍/採用比率等の課題について報告されました。藤原氏は、研究者の教授昇進に影響を与える研究業績、社会的要素、経験的要素の分析結果と、研究発表の空白期間が教授昇進に与える影響についての分析結果を報告されました。

 参加者からは「データとして現状を明らかにすることが状況を動かすのにとても重要だと感じた」「無意識のバイアスが働くことが興味深かった。データを示して、偏見を正す努力がいっそう大事だと思った」との感想が寄せられました。

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