〔プレスリリース〕「第2回国際ナノカーレース」が来年開催 ~究極の1分子の競技に日仏合同チームで挑む~ 夢の分子マシンの開発に期待

研究成果 2020/03/11

 わずか1分子という究極の最小の機械が24時間ひた走って距離を競う「第2回国際ナノカーレース」が2021年、フランス・トゥールーズで開かれます。奈良先端科学技術大学院大学(学長:横矢直和)先端科学技術研究科 物質創成科学領域 バイオミメティック分子科学研究室のラッペン ゲナエル教授らのチームは、本学の海外研究拠点として国際共同研究室を設けているフランス・ポールサバチエ大学・CEMES(材料精密化構造研究機関)のチームとタッグを組んで本レースに出場し、「ブルー・バギー」と名付けられた独自設計のナノカーで挑みます。

 このレースには、原子100個-1,000個からなる全長数ナノ(10億分の1)メートルの分子をナノカーとして用います。これらのナノカーに対して、走査型トンネル顕微鏡の尖った探針を近づけて電気を与えるなど外部からエネルギーを加えることで、ナノカーを基板上で操作します。分子のデザインは、実際の車のように車輪を持つ分子をはじめ、羽ばたくタイプなど多岐にわたる構造を有しています。これらのナノカーは、超低温高真空の環境で、遠隔操作により、金属の表面のスラロームなどを走行させます。このレースを通して一つの分子を自在に動かす技術が確立されると、生体内で医療活動するなど夢の分子として期待されるナノマシン(分子機械)の可能性が拓かれます。

 なお、ラッペン教授はこのレースの主導者の一人で、前回はフランスのチームに所属して出場しました。また、同教授はナノマシンの研究で知られ、最近では2ナノメートルの分子の歯車を噛み合わせて連動させることに成功しています。

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