イベント報告 2025/09/16
奈良先端科学技術大学院大学が実施する『NAIST STELLA プログラム:「共創」が育む主体性の未来』は高校生・高専本科生を対象に、多彩な講義・演習・サイトビジット等を通じて、科学技術と探究・研究を学ぶ教育プログラムです。
3回目となる今年度は、選抜の結果、全国から43名の受講生を迎え、プログラム最初のイベントとして、8月20日~22日の3日間、スタートアップ合宿を開催しました。
1日目は本学において、奈良県教育委員会事務局高校教育課長尾崎慈昭様からのご挨拶にて開講式を実施しました。
その後、株式会社ちとせ研究所の柳町みゆきシニアマネージャーによる「科学技術分野における女性の国際的活躍」に関する講義、受講生とメンター教員との顔合わせ、未来技術振興協会の杉田博幸様、杉田純子様によるSDGsに関する講義とボードゲームを実施しました。
その後、宿泊施設へ移動し、アイスブレイクセッションとして、神田外語大学の田尻慎太郎教授による「データ可視化」に関する講義の後に、受講生による自己紹介を行いました。
2日目はサイトビジットとして、奈良県立橿原考古学研究所とDMG森精機㈱奈良事業所を訪問しました。橿原考古学研究所では、研究所の概要を紹介していただき、保存科学センターを見学しました。その後、DMG森精機㈱奈良事業所では、小林龍一部長による「設計・生産と工作機械」に関する特別講義を受け、工場を見学しました。
また、夕食後には、第二段階「究める」受講生・修了生のうち計10名よる活動・成果報告会を行いました。
3日目は、関西光量子科学研究所へのサイトビジットを行いました。遠藤友随主幹研究員による「超高速電子」に関するスーパーサイエンスセミナーを受講した後、実験棟の見学およびワークショップとして、セロテープを用いた光の実験を実施しました。
3日間の合宿を終えて、普段は見られないような場所や資料の見学、貴重な講義、第二段階「究める」受講生・修了生10名による活動・成果報告の聴講、さらに共同作業を通じて、参加した受講生の研究への期待が深まったように感じました。サイトビジット先では、受講生から鋭い質問が活発に行われ、探究・研究の世界へ飛び込むスタートにふさわしい合宿となりました。
今後は各人がメンターとなる教員や大学院生の指導の下、それぞれの研究を進めていきます。
NAIST STELLA プログラム