塩﨑学長がスイス領事館主催のエネルギーフォーラムに出演(2025/09/25)

イベント報告 2025/10/02

 9月25日(木曜日)と26日(金曜日)の両日、大阪市北区の在大阪スイス領事館(スイスネックス・ジャパン)で、「脱炭素社会に向けたエネルギー革新」をテーマにフォーラムが開催され、本学の塩﨑一裕学長が初日の基調講演者の一人として登壇しました。
 スイスネックス・ジャパンは、教育・研究・イノベーション分野を中心に、スイスの大学や研究機関、企業やスタートアップなどを日本とつなげることを目的に、さまざまな交流事業を行っています。領事館イベントへの学長の出演は、今春の「食の安全との農業の未来」をテーマにしたフォーラムに続き2回目となり、大阪・関西万博の開催とも連動した今回は、「SWISS-JAPAN ENERGY DAYS 2025」と題して行われました。
 スイスと日本はともにエネルギーの輸入依存度が高く、2050年ネット・ゼロに向けて、エネルギー効率のさらなる向上や、持続可能エネルギーへの転換、植林や森林保全などを推し進める必要があります。塩﨑学長からは、関連する本学の研究として、まず、薄膜半導体素子科学研究室・原康祐准教授による車両一体型太陽光発電が紹介されました。世界のCO₂排出の約15%を削減できる可能性を持つ新たな太陽電池の開発で、実用的なソーラーカーへの展開が期待されます。続いて、コンピューティング・アーキテクチャ研究室の中島康彦教授の研究。AIの進展で今後、電力需要の大幅な増加が予想されますが、電力消費の原因となっている非効率なデータフローを克服する新たなアーキテクチャを開発しました。最後に、植物代謝制御研究室の出村拓教授が、大阪大学の永井健治教授とともに進める光る樹木を紹介。遺伝子工学で開発された自発光植物は、大阪・関西万博にも出展され、照明の代用などが期待されています。
 フォーラムには駐日スイス大使や近畿経済産業局長などの要人が参加されたほか、両国の研究者や企業、スタートアップから、カーボンニュートラルに向けた研究技術や開発事業が数多く報告され、示唆に富んだ意義深い催しとなりました。

塩﨑学長が本学の研究成果を紹介
塩﨑学長が本学の研究成果を紹介
多くのリスナーが集ったフォーラム会場
多くのリスナーが集ったフォーラム会場
壇上に集合した両国のスピーカーの皆さん
壇上に集合した両国のスピーカーの皆さん

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