生体内を移動する細胞の基本的な振る舞いをとらえた 足場となる繊維状タンパク質を1本のナノファイバーで再現 ~がん細胞の転移の動的な仕組みの解明などに期待~

2023/03/17

生体内を移動する細胞の基本的な振る舞いをとらえた
足場となる繊維状タンパク質を1本のナノファイバーで再現
~がん細胞の転移の動的な仕組みの解明などに期待~

概要

 奈良先端科学技術大学院大学(学長:塩﨑 一裕)先端科学技術研究科 バイオサイエンス領域 末次 志郎教授の研究グループは、生体内で浮遊する細胞が、周囲を取り巻く繊維状タンパク質のコラーゲンなど細胞外基質に接着し、これを足掛かりに移動する仕組みについて、超極細の繊維(ナノファイバー)を使い、細胞が繊維状タンパク質1本だけに接着した場合の移動の振る舞いを世界で初めて明らかにしました。これまで、複数の繊維状タンパク質が絡まった3次元の構造を形作るため、1本ごとに細胞を培養して基本的な機構を観察するのが困難とされていたもので、がん細胞の転移などで起きる動的な現象を多角的に解明できると期待されています。

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問い合わせ先

研究に関すること

  • 奈良先端科学技術大学院大学 先端科学技術研究科 
    バイオサイエンス領域 分子医学細胞生物学研究室
    教授 末次志郎
    TEL : 0743-72-5430 E-mail : suetsugu[at]bs.naist.jp

報道に関すること

  • 奈良先端科学技術大学院大学 企画総務課 渉外企画係
    TEL:0743-72-5026/5063 FAX:0743-72-5011 E-mail:s-kikaku[at]ad.naist.jp

※上記の[at]は@に置き換えてください。

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