講座について

【禁止事項】
当講義の動画、講義内容、講義資料(画像・文章)の全体又は一部転載すること、
本学の許諾無く無断で使用・複製・改変・公開及び領布することを一切禁止します。
以上の行為は営利非営利の目的いかんに関わらず、サーバーにアップロードした段階で著作権法上の「公衆送信権」「送信可能化権」の侵害になり、サーバーにデジタルデータを蓄積した段階で著作権法上の 「複製権」の侵害にあたります。

2022年10月8日(土)

13:45~15:00

「植物が持つ驚異の再生能力:現象解明から利用まで」

バイオサイエンス領域 植物再生学研究室
特任准教授 池内 桃子(いけうち ももこ)

植物は高い再生能力を持っており、組織の一部から個体全体を再構築できます。人類は植物の再生能力を使って有用品種のクローン増殖やゲノム編集作物の作出を行っているため、植物の再生応答を理解し利用することは農業の発展に欠かせません。この講座では、植物の再生現象のメカニズムから応用例や将来展望まで最先端の知見を概説します。
15:15~16:30

「高温環境を生き抜く植物を調べるバイオサイエンス」

バイオサイエンス領域 花発生分子遺伝学研究室
准教授 山口 暢俊(やまぐち のぶとし)

人が日々ストレスを感じるように、植物もストレスを受けて生きています。植物にとってのストレスは、主に天候によるものです。そのため、全くストレスを受けていない条件で植物が生育することはほとんどありません。では、植物はどうストレスに対処するのでしょうか?この講座では、バイオサイエンスの力でその世界を覗いてみます。

2022年10月15日(土)

13:45~15:00

「プラスチック分解菌の発見とその利用可能性」

バイオサイエンス領域 環境微生物学研究室
特任准教授 吉田 昭介(よしだ しょうすけ)

近年、プラスチックごみ問題が大きく取り上げられています。問題の本質は何でしょうか。どのように対処すべきしょうか。私たちは、プラスチックを食べる細菌を研究することで、その解を探っています。この講座では、菌の発見とそのメカニズムの解明、また応用展望についてもお話ししたいと考えています。

15:15~16:30

「身近な発酵食品から学ぶバイオサイエンス」

バイオサイエンス領域 ストレス微生物科学研究室
准教授 渡辺 大輔(わたなべ だいすけ)

お酒、パン、漬物など、私たちの生活に身近な発酵食品を作る上で欠かせないのが、酵母と呼ばれる微生物です。食品がなぜ発酵しおいしさを生み出すのかについては古くから神秘的な現象と考えられてきましたが、科学の進んだ現代でも多くの謎が残されています。この講座では、そんな酵母の魅力と発酵研究の最前線についてご紹介します。

2022年10月22日(土)

13:45~15:00

「RNAが切り拓く先端バイオサイエンス」

バイオサイエンス領域 RNA分子医科学研究室
教授 岡村 勝友(おかむら かつとも)

mRNAワクチン普及とともにRNAという言葉が市民権を得ました。これは数十年に及ぶこれまでのRNA生物学研究の成果の1つです。生き物が生きていくために必須の物質として、RNAが生体の中でさまざまな役割を果たすことが分かってきています。この講座では、そのような発見を基にした技術が我々の生活をどのように変える可能性があるのかを紹介します。

15:15~16:30

「免疫とワクチン」

バイオサイエンス領域 分子免疫制御研究室
教授 河合 太郎(かわい たろう)

ワクチンは外来抗原に特異的な抗体やキラーT細胞を体内に作らせることで病原体に対する抵抗力を持たせます。最近の研究から、ワクチン効果の発揮には自然免疫と呼ばれる感染防御の最前線で働く免疫系が重要であることが分かってきました。この講座では、ワクチンの動作原理について自然免疫の役割を中心に解説します。