〔プレスリリース〕大学院入試の面接をオンライン化! コロナ禍で全学を挙げて対応

お知らせ 2020/08/07

 奈良先端科学技術大学院大学(奈良先端大、学長:横矢直和)は、7月27日(月)から8月1日(火)まで、2020年秋学期(第2回)と2021年春学期(第1回)の博士前期課程入学者選抜試験をオンライン面接により行い、440人が受験しました。これは、ウェブ会議システムを使い、自宅などから遠隔操作で面接試験が受けられる形式で、国立大学の中でも、全学を挙げてオンラインで対応することとしたのは非常に珍しく、先進的な取組みと言えます。

  本学では、学部を持たない大学院大学として、多様な専門分野の学生を受け入れるために従来から面接による入試を実施しており、多くの大学が行う大学院入試よりも早い時期の7月に1回目の博士前期課程入試の日程を設定していました。しかし、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、4月の時点でこれを予告どおりに実施することが極めて不透明になったため、受験者が不安を感じたり、受験そのものが困難になったりしないようにオンライン面接での対応を検討。その結果、従来の対面での面接を主とする入試を中止し、新たにオンライン面接に切り替えることを決め、5月11日(月)に本学HPでアナウンスしました。

 面接をオンライン化しても、面接の内容や評価基準は変わりません。受験者が知っているべき専門科目についての基礎知識がどの程度あるか、小論文に書かれた研究の概要やこれまでに力を入れて学んだことを論理的に説明できるか、その内容をどの程度根本的に理解しているか、質問に対する受け答えが適切か-などから判断します。一方で、入試の公正と公平性を確保するため、ウェブカメラによる本人確認や、想定問答集を用意して接続トラブルに対処するなどの配慮をしました。

 これだけ多人数の規模の入試をオンラインで実施するのは初めてとあって、受験者に対し、あらかじめウェブ会議ツールであるWebex(※Cisco社の製品)のアプリをダウンロードしてインストールしておくこと、オンライン接続のセルフチェックをしておくことなどを通知。また、入試期間の約1週間前に、面接当日と同じ環境で入試担当教員との「事前接続確認」を行い、本番に備えました。

 6日間に亘るオンライン面接は目立ったトラブルはなく期間内に終了しました。受験後のアンケートでは、ネットワークや通信環境について、多くの受験者から特に問題なかったとの回答を得ました。8月8日(土)の午前10時(予定)から本学HPで合格発表をします。今後、9月5日(土)と9月12日(土)に開催するオンライン学生募集説明会では、2回目の博士前期課程入試の実施方法等について説明する予定です。

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