遺伝子組換え植物のキャンパス内漏出事故とその対応について

2017/09/29

遺伝子組換え植物のキャンパス内漏出事故とその対応について

【概要】

奈良先端科学技術大学院大学(学長:横矢直和、奈良県生駒市)は、平成28年4月に判明した遺伝子組換え植物(シロイヌナズナ)のキャンパス内漏出事故に関し、同年5月10日及び9月9日に事故の経緯や環境への影響等について公表しました。

その後、本学において再発防止策を講じるとともに、学内外における定期モニタリングを実施した結果、新たな遺伝子組換え植物体は発見されておりません。

この結果を踏まえ、学外専門家を委員長とする調査委員会(学外委員3名、学内委員2名)は、本学が講じた再発防止を含む拡散防止措置の実施状況及び学内外の定期モニタリング結果等について、実地確認による検証及び対策の有効性・妥当性を審議し、その結果を「遺伝子組換え植物(シロイヌナズナ)の漏出事故とその対応について(最終とりまとめ)」として取りまとめ、平成29年9月26日付けで本学へ報告がありました。

本学としましては、今後とも再発防止及び拡散防止の措置を徹底するとともに、引き続き学内外の定期的モニタリングを実施してまいります。

「遺伝子組換え植物(シロイヌナズナ)の漏出事故とその対応について(最終とりまとめ)奈良先端科学技術大学院大学調査委員会」の概要
  • 学内外のモニタリングの結果、拡散防止のための緊急措置とその後の再発防止策は効果を発揮しており、環境や人体への影響がないことを再度確認した。
  • 実験実施上の遵守要件や管理簿による管理の徹底等が詳細にマニュアルへ記載されるなど、拡散防止措置の強化及び植物体運搬手順の改善を確認した。また、講習会の受講を必須とし、未受講者の施設立入制限を徹底するなど従事者の意識向上に取り組むとともに、委員会を中心とした管理体制の透明性の向上など、実験に関する教育に十分取り組んでいることを確認した。
  • 実験従事者の再発防止意識を継続させることが最善策であることを再認識し、再発防止に関する措置及び体制等の確認・検証を定期的に継続実施することを提言する。

 詳しい内容につきましては、以下の資料をご覧ください。

プレスリリース(PDF)

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