CES2020への出展について

2019/12/16

 このたび 奈良先端科学技術大学院大学は、アメリカ ラスベガスで開催されるCES2020へ出展を行うこととなりました。

 CSE2020とは、毎年年初にラスベガスにて開催される、最先端技術を用いる世界中の企業や研究期間が一堂に会する世界規模の展示会です。日本企業も多数出展を行っており、近年ではメディアとに大々的に取り上げられ日本のみではなく世界的にも注目の高いイベントとなっております。

 このような、世界的に注目度が高く、国内外の企業関係者や研究者が多数来場する展示会に出展し、本学の高い研究力をアピールして産学連携を進めることで、研究力の社会還元を行うとともに本学の世界的な知名度の向上につながることを期待しております。

 記者の皆さまにおかれましては、是非ともにご取材いただきますようお願い申し上げます。

【概要】
 名  称:CES2020
 開催機関:令和2年1月7日(火)~令和2年1月10日〔金〕

 開催場所:アメリカ ラスベガス Sands Expo 他 
(本学はSands Expo内JAPAN TECH パビリオン内で展示を行います。)


<出展概要>

  • 先端科学技術研究科 情報科学領域 ロボティクス研究室 高松 淳 准教授
    先端科学技術研究科 情報科学領域 ロボティクス研究室 清川 拓哉 氏(博士後期課程2年)
    出展テーマ「"A framework for quickly deploying image recognition AI"=Fully Automated Annotation With Noise-Masked Visual Markers for Deep-Learning-Based Object Detection=」

 多品種少量生産では、様々な部品がどこにあるかを判断するロボットの目が必要になります。今回、我々が開発したロボットの目を担当する認識AIを 短時間で構築する技術を展示いたします。認識AIを構築するためには、対象部品がいろんなパターンで映った画像をたくさん集め、画像1枚1枚に部品名や場所をラベル入力する必要があります。このデータの収集の手間が認識AIの導入を妨げていました。我々の開発した技術により、これまで15時間かかっていた500枚の訓練データの収集を4分まで削減することに成功しました。

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  • 先端科学技術研究科 情報科学領域 光メディアインタフェース研究室 久保 尋之 助教
    出展テーマ「a practical device for imaging blood vessels in human skin in real-time with excellent contrast visibility」 

 私たちは、米国・カーネギーメロン大学、アリゾナ州立大学と共同で、時間同期式のプロジェクターカメラシステムを用いて、皮下の血管の様子を非接触かつリアルタイムで鮮明に可視化する技術を開発しました。この技術によって、血管が細いため、注射や採血が難しい高齢者や子どもの静脈の視認が容易になるほか、足の血管がこぶのように膨らむ下肢静脈瘤などの疾患の診断などへの応用が期待されます。

図1上図
  • 先端科学技術研究科 物質創成科学領域 光機能素子科学研究室 春田 牧人 助教
    出展テーマ「Portable Agri-Microimager」

 植物生体情報計測用無線リアルタイムモニタリングシステムを提供するものであり、具体的には、生きた植物における「定量的な生理活性情報」と「栽培エリアの生育情報」をリアルタイムに取得することが可能なモニタリング技術を開発しています。無線化技術により収集した生育情報をクラウド上で解析することで効率的に活用し、農業技術の発展に貢献するものです。

図1上図

【本プレスリリースに関する問合せ先】

奈良先端科学技術大学院大学 研究・国際部 研究協力課
担当:石橋

TEL:0743-72-5930、5658  FAX:0743-72-5194  E-mail:ken-sui〔at〕ad.naist.jp

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