変革の時代にこそ期待される先端科学技術研究科の発展

先端科学技術研究科長
河合 壯

 30年前に開設されました本学は、当時の国内にはまだ珍しかった外塀のないキャンパスから、国内外に向けて先端研究と高度人材育成の革新を発信し続けてまいりました。2018年には3つの研究科が統合され先端科学技術研究科が設置されました。世界レベルの先端研究とその優れた成果に基づく高度な教育を担ってきた情報科学研究科、バイオサイエンス研究科、物質創成科学研究科の実績を各領域組織として引き継ぎ、基盤分野における教育および研究を充実させてきました。さらに、新たな社会が求める高度人材育成やSDGsなど全人類的な課題の解決に挑戦する融合研究を強化しつつあります。2021年3月には規定の修学期間を修了した博士学位取得者を輩出し、教育体制としての完成を迎えたと考えることができます。本研究科の設置ならびに推進にご尽力いただきました皆様には深く感謝を申し上げます。

 一方、デジタル化の急展開やカーボンニュートラルなどの新たな社会目標の設定など、社会情勢はこの3年の間にも大きく変化しています。幸いにも本研究科では多様な構成員が緊密に連携する体制の構築に成功し、さらなる変革に対応できる柔軟性を有しています。学内では教育、研究両面での支援組織が着実に整備されており、海外機関、産業界や地域との連携が進んでおります。これらの優位性を活かし、さらに強化することで、社会の変革期が本研究科にとっての躍進の機会となるものと確信しております。何卒、先端科学技術研究科の発展に向けご理解とご協力を賜りますようお願いいたします。

2021年4月1日
先端科学技術研究科長  河合 壯