本学は令和4年4月1日に「共創コミュニティー宣言」を公表しました。本宣言では、構成員の各自が互いの多様性を認識し、相互の理解と尊重に努めるとともに、差別を認めず、相手に対する敬意と思いやりの下での意見交換をとおして、新たな価値の創造を目指す共同体となるために、3つの目標を示しています。これを実現するため、令和4年度から令和9年度に取り組むべき事項、実施時期を設定したアクションプランを策定しました。

 【事項1】 ダイバーシティやジェンダー平等への理解を深める

1.  本学は、さまざまな人種、民族、国籍、性別、性自認、性的指向、年齢、立場、心身の状態、宗教や信条、文化、経済状況、家族形態等をもつ構成員によって成り立っています。私たちは、想像力とコミュニケーションにより、多様性の理解に努めるとともに、多様性がもたらす豊かなキャンパス環境を大切にします。
  • ダイバーシティやジェンダー平等への理解を深めるセミナーの開催
  • ジェンダー統計(昇進、採用、業績等)の整備(令和5年度以降)
  • ダイバーシティやジェンダー平等にかかる課題把握のためのアンケート調査の実施(令和5年度以降)
  • 外国人学生と日本人学生、地域住民との交流
  • シェア型学生宿舎の外国人学生と日本人学生の交流のマネジメント・サポート


    【事項 2】 就業・就学環境の整備・充実
    2.私たちは、一人ひとりの人権、人格及び個性を尊重します。それぞれが自己実現できる環境づくりのために、私たちは自分の立場に責任を持って、公正かつ公平なコミュニティーの維持に努めます。
    • 性別情報に関わる学内規程の点検と改正(令和5年度以降)
    • 外部の専門家による多様な性自認等に関する相談対応と研修の実施(令和5年度以降)
    • 柔軟な働き方(事由を問わない時差出勤、フレックスタイム、変形労働制の導入等)の推進(令和5年度以降)
    • 育休中の代替教職員の雇用措置
    • 就業・就学環境(授業や学生生活)におけるアクセシビリティ(言語、視覚聴覚、建物内外のアクセス等)の点検・確保
    • 構内トイレに生理用品の配置
    • 研究科棟トイレ改修(令和9年度末まで)
    • 学内保育所の整備等、就業・就学と子育てとの両立環境の構築(令和6年度まで)


      【事項 3】 研究力を高める議論の推進と構成員の多様性確保
    3.私たちは、構成員の様々な考え方や経験が、多角的な視点や多彩な発想の源になることを確信します。課題やアイディアを共有し、常に相互に敬意を持って議論し、協働することを、新たな価値を共創する推進力とします。
      • 女性限定公募やテニュアトラック枠による多様な背景と経験をもつ教員及びスタッフの公募の推進及び十分な業績を上げた若手教員の上位職登用の推進
      • 多様な背景と経験をもつ学生増の取組(「協定大学特別推進選抜」の新設、文系・理系を問わず多様な背景をもった学生の受け入れを可能とするカリキュラムや教育プログラムの見直し、入試におけるオンライン面接)の推進
      • 多様な背景と経験をもつ教員、スタッフ及び学生が安全に研究活動に従事するための包摂的な実験プロトコル(手順書等)の作成
      • 外国人、女性、若手研究者に向けた独自支援策のある各種研究助成金情報の積極的周知