学位論文審査基準・学位の種類

博士前期課程

修士論文の審査基準

 修士論文は、新規性や有効性を重視した上で、専攻分野にかかる学術論文として以下の項目に基づき審査を行います。
 具体的には、各審査委員が修士論文の内容に関わる項目についての評価を行い、その評価が設定された基準を満たした場合に、合格とします。

  1. 研究の背景や目的が十分に説明されている
  2. 研究の進め方や研究方法についての吟味が十分になされている
  3. 実験データや理論計算の結果、調査結果についての整理と解析が十分になされている
  4. 得られた結果に基づく結論や新しい仮説への展開が論理的に十分に示されている
  5. 論文が学術的な記述法で適切に記述されている
  6. 研究倫理の問題に適切に対応している
特別課題論文の審査基準

 特別課題論文は、新規性を考慮し有効性を重視した上で、専攻分野にかかる学術論文として以下の項目に基づき審査を行います。

 具体的には、各審査委員が特別課題論文の内容に関わる項目についての評価を行い、その評価が設定された基準を満たした場合に、合格とします。

  1. .研究課題の背景や目的が十分に説明されている。
  2. .参考文献が適切な範囲を網羅し、文献の質についての吟味が十分になされている。
  3. .自身のあるいは参考文献に記載された実験データや理論計算の結果についての考察が十分になされている。
  4. .収集された情報に基づく結論や新しい仮説への展開が論理的に十分示されている。
  5. .論文が学術的な記述法で適切に記述されている。
  6. .適切な引用がなされ、研究倫理の問題に適切に対応している。
課題論文の審査基準

 課題論文は、有効性を重視した上で、専攻分野にかかる学術論文として以下の項目に基づき審査を行います。

 具体的には、各審査委員が課題論文の内容に関わる項目についての評価を行い、その評価が設定された基準を満たした場合に、合格とします。

  1. .研究課題の背景や目的が十分に説明されている。
  2. 参考文献が適切な範囲を網羅し、文献の質についての吟味が十分になされている。
  3. 参考文献に記載された実験データや理論計算の結果についての考察が十分になされている。
  4. 収集された情報に基づく俯瞰的な視野や今後の展望が十分に示されている。
  5. .論文が学術的な記述法で適切に記述されている。
  6. 適切な引用がなされ、研究倫理の問題に適切に対応している。
学位の種類
  • 修士(工学/理学/バイオサイエンス)
    ※取得できる学位の名称は、履修科目や学位論文の内容によって決定します。

博士後期課程

博士論文の審査基準

 博士論文は、新規性や有効性を有する専攻分野にかかる学術論文として以下の項目に基づき審査を行います。
 なお、その主要な部分は、博士論文提出者自身が査読のある学術論文、査読のある国際会議、或いは、著書などで公表しているか、もしくは、公表予定であることを審査における前提条件とします。

 具体的には、各審査委員が博士論文の内容に関わる項目についての評価を行い、その評価が設定された基準を満たした場合に、合格とします。

  1. 研究の背景や目的が十分に説明されている
  2. 研究の進め方や研究方法についての吟味が十分になされている
  3. 実験データや理論計算の結果、調査結果についての整理と解析が十分になされている
  4. 得られた結果に基づく結論や新しい仮説への展開が論理的に十分に示されている
  5. 論文が学術的な記述法で適切に記述されている
  6. 研究倫理の問題に適切に対応している
学位の種類
  • 博士(工学/理学/バイオサイエンス)
    ※取得できる学位の名称は、履修科目や学位論文の内容によって決定します。

学位取得を見据えたマイル/キャップストーン

 本学では、円滑な学位授与を促進するため、学位取得を博士前期課程・博士後期課程それぞれのキャップストーンとし、それを見据えたマイルストーンを設定しています。この制度は、平成30年度受入れ学生から適用します。以下に、例として、4月入学で標準修業年限修了の場合のマイル/キャップストーンの設定時期のガイドラインを示します。

<博士前期課程>

・マイルストーン :2年次 11月までに1回(中間報告)

・キャップストーン:2年次  2月(修士論文審査)


<博士後期課程>

・マイルストーン :1年次 11月までに1回(中間報告)

・マイルストーン :2年次 11月までに1回(中間報告)

・マイルストーン :3年次 11月までに1回(中間報告)

・キャップストーン:3年次  2月(博士論文審査)


※マイルストーンでの評価は、博士前期課程2年次以降、毎年次1回は行うものとする。

 マイル/キャップストーンの指標となるルーブリック表は、教育カルテシステムから確認できます。

 自身で研究を進める過程において、このルーブリックを定期的に活用することで、より質の高い研究に到達するために必要なことを確認し、論文を自ら改善するのに役立ててください。

 ・マイル/キャップストーンの指標(ルーブリック表)

 ・教育カルテシステム(学内専用)

学位規程

学位授与までの日程

 学位授与は、3ヶ月毎(3月、6月、9月、12月)に行われます。以下に、学位授与までのおよその日程を、 4月入学で3月修了する場合(標準修業年限修了(博士前期課程は2年、博士後期課程は3年))の例を示します。

博士前期課程

12月

1月

学位論文審査願、論文内容の要旨の提出  

 →期日までに研究科長(所属研究室の棟の1階事務室)に提出する。
  審査願には、専攻分野の名称希望(理学、工学、バイオサイエンス)を記入する。

1月

2月
教授会(論文題目、論文審査委員の承認)

2月中旬

2月下旬

修士論文発表会(論文審査と試験)    

 →修士論文審査委員は、キャップストーンを確認し、学位論文審査基準に沿って審査する。
  審査結果は教授会に報告する。

2月下旬

or

3月上旬

教授会(審査報告・審議・議決:修了認定)
 →修了要件(修得単位、論文審査合格、試験合格)を満たすことを確認し、修了認定を行う。

博士後期課程

12月

1月

学位論文審査願、論文目録、論文内容の要旨、履歴書の提出

 →期日までに研究科長(所属研究室の棟の1階事務室)に提出する。
  審査願には、専攻分野の名称希望(理学、工学、バイオサイエンス)を記入する。

1月

2月

教授会(論文題目、論文審査委員の承認)

12月中旬

2月中旬

公聴会(予備審査)

 →博士論文審査委員は、キャップストーンを確認し、学位論文審査基準に沿って審査する。
  必要であれば博士論文(最終稿)の指導を行う。参加者から評価に関する意見があった際は、
  審査委員はそれらを審査に取り入れる。合格すれば、学位論文審査に進める。
  公聴会の際に提出した博士論文に修正を加えて博士論文(最終稿)を仕上げる。

予備審査

合格次第

学位論文審査

 →博士論文審査委員は、学位論文審査基準に沿って博士論文(最終稿)の審査を行う。
  必要に応じて当該学生が参加する。審査結果は教授会に報告する。

2月下旬

or

3月上旬

教授会(審査報告・審議・議決:修了認定)

 →修了要件(修得単位、論文審査合格、試験合格)を満たすことを確認し、修了認定を行う。