ただいまご紹介いただきました生駒市長の小紫雅史です。皆様、本日はご入学誠におめでとうございます。

 研究・教育の双方で日本トップレベル、世界的にも多くの実績を上げている奈良先端科学技術大学院大学は、生駒市、奈良県、日本の誇りです。
 さて、昨年、奈良先端大は創立30周年、そして生駒市は市制50周年を迎えました。これを機に、10月には包括連携協定を締結し、大学やまちの発展に向け、より一層連携して取り組むこととなりました。そのような節目の時期にご入学される皆様に、心からお祝いを申し上げます。

 本日は皆様に2つのメッセージをお伝えしたいと思います。

  1つ目はグローバルとローカルについてです。
 私はアメリカの大使館に3年間勤務をして、今、生駒市の市長として地域課題に取り組んでいます。皆様の研究も、グローバルな視点と同時に、地域の課題にしっかりと応えられる実用性を意識してください。
 生駒市では、協定に基づき、地域課題の現場やそこで活動する職員・市民・事業者などを皆様に紹介します。連携して地域課題に取り組んでいきましょう。

 2つ目が、技術の最先端と同時に、歴史や文化、そして伝統を意識しながら研究するということです。
 皆様が入学されるこの奈良先端大は、一歩キャンパスを出ると、そこには自然豊かな里山があり、また、500年以上の歴史を持つ茶筌の文化があります。皆様が最先端の技術と同時に、このキャンパスの中、そして外で、しっかりと伝統・文化を学ぶことにより、皆様の研究をより深いものにしてください。 

 最後になりますが、生駒市役所では、皆様とそのご家族が、新型コロナウイルス感染症対策、医療、子育て・教育や地域交流など、毎日の生活を豊かに幸せにするためのさまざまなお手伝いをしています。
 多国語を話せる職員もおりますし、また、大学のスタッフの方を通じて市役所にご連絡をいただいてもかまいません。皆様の日常生活などで困り事があれば、ぜひ市役所に遠慮なくご連絡ください。

 結びに、皆様が奈良先端大で過ごす期間がすばらしい実りあるものになるように、心からお祈りを申し上げまして、私からのご挨拶といたします。

 本日は本当におめでとうございます。

令和4年4月5日
生駒市長 小紫 雅史